5/21放送 知ってるようで知らない和歌山城の歴史「伏虎像付近の石垣」

2026年5月21日

☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

知ってるようで知らない和歌山城の歴史について和歌山城整備企画課の伊津見孝明さんにお話伺います。

Q: 伏虎像の後ろにある石垣にはいろいろな特徴があるんだよということなんですが、どういった特徴があるんでしょうか。
和歌山城というのは石垣を見てますと、いろんな石材といろんな積み方をした石垣というのが見られて非常にバラエティに富んだ石垣が見えて面白いところなんです。実はこの伏虎像が建っているところが一番分かりやすい場所になります。

Q: 具体的にはどういったところにあるんでしょうか。
まず、伏虎像の後ろ側の虎伏山になるんですが、この斜面に沿って積まれた石垣が和歌山城の立っている虎伏山やその周辺で採れる結晶片岩で積まれた「野面積み」という積み方をした石垣になります。

これは石を岩山から割り出して、そのまま加工せずに積んだ、非常に豪快な積み方をした石垣ということです。 形もバラバラですし、本当に加工せずにすぐにも切り出した割り出した石をパパパパッと多分積んだんだろうなというような、そんな積み方が特徴ですね。

Q: 横を見るときちっと石垣が斜めにピーッと線が入ったようになってるんですが、これはさすがに切ってるんでしょうか。
もしかしたら一部加工はしてるかもしれないですが、角の部分を見てると自然な形をした感じの石が多いので、やっぱりそこまで加工はしてないんじゃないかなと思います。

Q: 他にもありますか?
今度はですね、後ろを振り返っていただくと、一中門という門の跡が見れます。 一番奥には砂岩という友ヶ島とか和泉山脈で採れる、いわゆる加工がしやすい石で積まれた砂岩の「打ち込み張り」という石垣があって、その手前にはですね、熊野などで取れる花こう板岩で積まれた「切り込み張り」という積み方が見られます。

Q: 色合いも違いますし、石垣の断面が全く違いますよね。
そうですね。本当に結晶片岩の野面積みから見ると、まさにこの石垣の積み方とか加工度合いが進化している様がこの伏虎像の前に立ってぐるっと見渡すとわかるという、そういうスポットになります。

Q: この真正面に(伏虎像の虎が睨みつけているところに)見えている石垣なんて、機械で切ったんじゃないの?いうぐらい綺麗ですね。
江戸時代も中期頃に積まれたんじゃないかと考えられるんですが、その頃になると石材の加工技術もこの秀長が築いた頃とは格段にレベルも上がっていますので、こういう精密な切り方で積み方っていうのができるようになったんですね。

なぜこんなに一個一個の石が大きいか、というのはちょっとよく分かってないんですが、これは実は二の丸御殿の入り口近く、玄関の近くなので、もしかしたらお殿様が住んでいるような場所に近い、ということで少し綺麗に整えるためにもこんな積み方を採用したのかもしれません。

Q: また、これだけのものができる技術があるんだよということを見せる場所、でもあったのかもわからないですね。
そうですね。藩主紀州徳川家のご威光を外から来た人にお客様とかに見せる役割も担っていたかもしれないですね。

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