6/2放送 禁煙週間について

2025年6月2日

☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

今回は「禁煙週間」について地域保健課の坂口貴久子さんにお話伺います。

Q. 受動喫煙とはどういったものか教えてください
ほかの人が吸っているたばこから立ち上る煙や、たばこを吸っている人が吐き出す煙を吸いこんでしまうことを「受動喫煙」といいます。この煙にはニコチンやタールなどの多くの有害物質や発がん性物質が含まれていて、健康への影響が大きな問題となっています。
は5月31日を「世界禁煙デー」と定め、日本では5月31日から6月6日までの1週間「禁煙週間」と定めています。この期間は全国的に禁煙及び受動喫煙防止の普及啓発活動がより積極的に行われ、期間中は、和歌山城ホールがシンボルカラーにちなみ、グリーンにライトアップされています。

Q. 受動喫煙の健康への影響とは?
受動喫煙によって、肺がんや虚血性心疾患、脳卒中といった病気のリスクが上がるといわれています。さらに、子どもの呼吸疾患や中耳炎、乳幼児突然死症候群の発症、妊婦では低体重児や早産のリスクが上昇することが分かっています。
子どもの頃に受動喫煙の機会があった人は、成人になってから慢性の咳や痰のほか、喘息があらわれるなど、肺機能低下や呼吸器障害のリスク上昇と関連していると示唆されています。

Q. 受動喫煙を防ぐにはどうしたらいいでしょうか?
 2018年7月に健康増進法の一部を改正する法律が成立し、2020年4月1日に全面施行されました。
望まない受動喫煙の防止を図るために、特に健康への影響が大きい子どもや、患者の皆さんに配慮し、多くの方が利用する施設の区分に応じ、屋内原則禁煙となりました。受動喫煙を防ぐためには、たばこを吸わない人、たばこを吸う人、お互いが改正法の趣旨と内容を理解することが重要となります。

Q. 禁煙のお店かどうか、どうやって見分けられますか?
 飲食店の屋内は原則禁煙となっていますが、所定の条件を満たせば喫煙室を設けることは可能です。しかし、その場合は定められた標識を掲げることが義務付けられているので、外からでも喫煙設備のあるお店は簡単にわかるようになっています。例えば、喫煙専用室ありというものや、受動喫煙のおそれがあるため20歳未満の人は立入禁止を表したものなどです。20歳未満の人は、たとえ喫煙を目的としない場合でも、喫煙エリアへの立ち入りはできません。

Q. 最後にメッセージをお願いします。
ご自宅や集合住宅の共用部分やベランダ、屋外など、改正法の適用外の場所においても、改正法の目的である「望まない受動喫煙を防ぐ」ために、小さな子供たちの近くでは配慮したり、多くの方が出入りする入り口付近での喫煙を避ける等、皆さまのご協力をお願いいたします。

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