
和歌山市広報番組

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月曜日から金曜日の朝、お伝えします。
2025年4月30日
☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆
今回は「ダニからの感染症」について総務企画課の高橋和也さんにお話伺います。
Q ダニからの感染症とは何でしょうか?
病原体を保有するダニに刺されることにより起こる感染症です。和歌山市内では、日本紅斑熱、SFTSと呼ばれる重症熱性血小板減少症候群などの報告があります。
日本紅斑熱はダニに刺されて2日から8日後、高熱とともに四肢に紅斑が広がる感染症で、紅斑に痒みや痛みがないことが特徴です。
SFTSはダニに刺されて6日から2週間後、主な症状として発熱、消化器症状が現れます。
2024年和歌山市内での発生届出数は日本紅斑熱が9件、SFTSが1件でした。
治療が遅れれば重症化する場合がありますので、早めに医療機関に相談しましょう。
Q ダニに刺された場合はどうしたら良いでしょうか?
まずダニの大きさについてですが、日本紅斑熱などの感染症を媒介するダニはマダニといって比較的大きく目視で確認できます。吸血前が約5mm、吸血後は約1.5cm程度の大きさなります。もし刺されたら、無理に引き抜こうとせず、皮膚科などの医療機関で除去や、洗浄などの処置をしてもらい、その後の体調観察についても医師に確認してください。
マダニに刺されたことに気付かない場合もあるかと思います。野外活動の後、数日から2週間のうちに発熱・発しんなどの症状がみられたら、医療機関を受診しましょう。
そういう場合ですが、受信時に例えば「〇月〇日、●●の山に行った。その時、ダニに刺されたかもしれない。」といった感じで日付、場所、発症前の行動を伝えましょう。
Q 詳しく伝えるということですね。では予防するにはどうすればいいでしょうか?
予防するためのワクチンなどはなく、ダニに刺されないようにすることが予防法です。草むらや藪など、ダニが多く生息する場所に入る場合には、次のことに気をつけてください。
・長ズボン、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋の着用、首にタオルを巻く等できるだけ肌を露出しない。
・草の上に直接座ったり、寝転んだりせず、敷物を利用する。
・脱いだ上着やタオルは、不用意に地面や草の上に置かない。
・虫よけスプレーを使う。
・帰宅後、すぐに入浴するなどし、ダニに刺されていないか確認をする。
特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などがポイントです。
これからの季節、キャンプや農作業など、山や草むらで活動する機会が増えます。ダニの感染症について詳しく知って身を守りましょう。
詳しくは和歌山市感染症情報センターの「ダニからの感染症」のホームページをご覧ください。
また、電話でお問い合わせの際は073-488-5109までお電話ください。
ダニからの感染症 重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)・日本紅斑熱・つつが虫病・マダニ・ライム病など|和歌山市感染症情報センター (kansen-wakayama.jp)