5/28放送 子どもの発達と遊びについて

2025年5月28日

☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

今回は「子どもの生活リズム」について西保健センターの中村詩歩さんにお話伺います。

Q なぜ子どもの生活リズムを整えることはなぜ大切なのでしょうか
成長過程にある子どもは、規則正しい生活リズムを送ることで、成長ホルモンなど、心と体の成長に必要なホルモンが分泌されるからです。
また、子どもの頃に身に付けた生活リズムは成長してからも崩れにくく、生涯にわたる生活習慣の基盤となり、その子の一生の健康に大きな影響を及ぼすといわれています。
 
Q  生活リズムを整えるために大切なことは何ですか?
生活リズムの三本柱は「睡眠、食事、運動、子どもであれば遊び」です。
生活リズムの乱れが出やすいのは睡眠です。私たちの体にある体内時計は1日約25時間で動いています。そのため早寝よりも遅寝、昨日より1時間遅く寝て、1時間遅くまで起きている方が楽な身体の仕組みになっています。そこで毎朝、体内時計をリセットする必要があり、そのためには、早起きをし、朝の光を浴びることが必要です。

Q  何時に起きて何時に寝ると良いのでしょうか。
厚生労働省では、子どもの睡眠時間について、1-2歳児は11-14時間、3-5歳児は10-13時間、小学生は9-12時間、中学・高校生は8-10時間の睡眠時間の確保を推奨しています。そのため、平日も休日も同じ時間に起きるようにし、推奨睡眠時間から逆算して、夜寝る時間を決めましょう。ただ、子どもを早く寝かしつけようと躍起になりがちですが、体内時計は朝起きて光を浴びることによってリセットされるので、睡眠のリズムを整えるには、朝決まった時間に起こすことの方が重要になってきます。「早寝・早起き」ではなく、「早起き・早寝」が必要になってきます。
 
Q  食事や運動が大切なのはなぜですか?
食事を摂らない、特に朝食を摂らない生活習慣は、朝の光を浴びない生活環境と同様に、生活リズムの崩れに繋がります。夜ふかし・朝寝坊になると、朝食の欠食が増えますが、これはさらに夜ふかし・朝寝坊を助長するという悪循環が生まれてしまいます。そのため、朝の光を浴びるとともに朝食もしっかり摂るようにしましょう。また、日中に運動や体を使って遊ぶことは夜間の良い眠りに繋げることができます。朝食からエネルギーをしっかり摂り、体を使って運動をしたり、遊んだりする習慣を心掛けましょう。

Q 最後に一言お願いします。
子どもの頃から生活リズムを整えることは、子どもの成長や大人になってからの健康のためにとても大切です。しかし、テレビやスマートフォンの普及により、夜ふかしをする大人も増えているのが現状です。子どもの生活リズムは大人や周囲の方の生活リズムに大きな影響を受けるため、大人も子どもと一緒に生活習慣を見直してみませんか。できることから少しずつ取り組み、子どもの健やかな成長に繋げていきましょう。

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