9/16放送 お仕事紹介 総合防災課

2024年9月16日

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今回は「お仕事紹介」
総合防災課の柏山崇さんにお話伺います。

Q:総合防災課ではどのような業務を行っていますか?
総合防災課では、災害から被害の軽減を図るための業務を行っています。
具体的には南海トラフによる大地震であったり、台風による風水害などを想定し、事前復興計画や地域防災計画などの策定、避難場所・避難所の指定。迅速に情報を伝達する防災行政無線の運用など防災に関することをいろいろと行っています。

Q:今年に入ってからも色々な災害がおこっていますので、非常に重要なポジションになってきますね。
その中で主に行っている業務を教えてください
和歌山県防災ヘリコプターに係る事務や中核市相互応援協定に係る事務などをおこなっています。

防災ヘリコプターは、阪神淡路大震災を受けて和歌山県では上空からの救助活動など、ヘリコプターによる広域応援体制を構築するため、南紀白浜空港を拠点として和歌山県防災ヘリコプターが1機配備されています。
ヘリの出動の流れは、消防局に通報が入った後、和歌山県防災航空センターに県災害対策課へ防災ヘリコプターの出動を要請、当日の気象状況にもよりますが、指令を受けてから本市には約45分後に到着する予定です。

中核市相互応援協定は、いずれかの市域において災害が発生し、被害を受けた都市が独自では十分な応急措置が実施できない場合に、被災地の要請にこたえ、当該災害により被害を受けていない市が友愛的精神に基づき、相互に応援協力し、被災市の災害応急対策、災害復旧及び災害からの復興を円滑にするための相互応援協定です。

もちろん、業務はこれだけでなく、庶務関連の業務なども、先輩方にサポートしてもらいながらではありますが行っています。

Q:業務を進めるうえで心掛けていることはなんですか?
とにかく知識を吸収することです。当たり前のことですが、総合防災課という以上、和歌山市の防災に関する知識は必要不可欠です。災害に関する知識、法律の知識といったように、自分が担当する分野以外の防災についてもっと詳しくならないと、と感じます。

電話でも、市民の方から和歌山市の防災に関することについて度々聞かれますので、広く深く知識を付けていかないと、と感じます。

Q:最後に総合防災課からひと言メッセージをお願いします。

災害はいつ起こるかわかりません。総合防災課としては、少しでも被害を軽減できるように尽力し、日々の業務に取り組んでまいりますので、市民の皆さまにおかれましても、今一度、防災に対する意識を高めていただきますようお願いいたします。
防災に関する質問などは073-435-1199までお願いします。

9/13放送 おすすめイベント「和歌山ジャズマラソン」

2024年9月13日

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今日は、ゲンキトピックス
和歌山市の週末のイベント、お出かけスポットなどについて紹介します。

I: 今日は、申込締切が迫ってきた「和歌山ジャズマラソン」について、お伝えします。

N: あの、ジャズの生演奏を聴きながら、走ることができるイベントですよね!

I: 2001年から続いて22回目を迎えるマラソン大会です。今年は11月10日(日)に開催されます。

N: どんな種目があるのですか?

I: ハーフマラソン・10km・5km・3km・2kmジョギングの全部で5種目です。
 各種目で参加年齢により部門が分かれており、お気軽にご参加いただけます。

N: どこで開催されるのですか?

I: ハーフマラソンは、和歌山市のシンボルである和歌山城前からスタートし、日本遺産和歌の浦を走り、ゴールであるマリーナシティを目指します。

また、10km・5km・3km・2kmジョギングについては、スタート・ゴールともにマリーナシティです。

N: 和歌山をたっぷりと観光しながら走れるのもいいですね。そのほかにも注目すべき点はありますか?

I: 今年も昨年に引き続き、ゲストランナーとして三津家貴也さんにご参加いただき、大会を盛り上げていただく予定です。SNSのランニング系インフルエンサーとして人気の方です。

また、ゴール後には和歌山の特産品である「みかん」や「梅干し」、「金の本ノ字饅頭」を味わうことができます。さらに、参加賞もご用意しております。

N: 市内で開催される大会なので、健康のためにも、気軽に参加してみるのもいいですよね。
申込期間が迫っているとのことですが、申込はいつまでなのですか? 

I: 今月末の9月30日までが、申込期限となっています。パソコン、スマートフォンやコンビニ店頭端末のロッピーからお申込いただけます。

N: 8月14日、15日の放送でも、昨年のジャズマラソンで上位だった三浦さんにインタビューしてジャズマラソンの魅力を聞きましたよね。ジャズマラソンは値上げしないで頑張っているそうなので、ぜひ、参加をご検討ください! 

今日は、11月10日(日)開催、申込締切が今月末に迫った「和歌山ジャズマラソン」についてお届けしました。 
【和歌山ジャズマラソンホームページ】
https://www.city.wakayama.wakayama.jp/kurashi/bunka_sports/1001120/1004393/index.ht
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9/12放送 紀三井寺②

2024年9月12日

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昨日に引き続き、紀三井寺について、紀三井寺住職の前田泰道さんにお話を伺います。

Q 見どころはどんなところになりますか?
まずは桜の寺ですから、花見で春先には来られる方が多いです。そして、境内から見る景色が絶景の宝庫和歌の浦という、日本遺産、和歌の浦の景色を見ることができます。寺の境内から直接景観があるのは珍しいと言われる方が多いです。
それから色々な建物や仏像や文化財をお預かりしているという意味でも見どころはわりあいあると思っています。

Q なかには国や県の重要文化財に指定されているものもいくつもありますね。
いちばん下の楼門という門と鐘撞堂(鐘楼)多宝塔という二重の塔の3つが国の指定文化財ですし、仏像では本尊の十一面観世音さまや千手観世音さま、あるいは梵天、帝釈天、あるいはもう一体の十一面観世音さまといったところが重要な文化財となっています。

全て収蔵庫に収められているのですが、秘仏でない三体は常時大体公開しています。いつ来られても三体は10時半〜午後3時ごろまでに来られると拝観していただくことができます。

Q 今回10月19日(土)に夜間拝観を実施するとのことですが、夜間拝観は行われたことがありますか?
めったにないと思います。おそらく初めてではないかと思います。お坊さんは朝が早いものですから、夜は早く寝てしまうのですが、この日だけはちゃんとしっかり目を開けてお迎えをします。
先ほどお伝えしました大光明殿(収蔵庫)の重要文化財なども通常の昼間ご覧になるのとは違い、夜の拝観というのは別な味わいがあるのではないかと思いますので、一度またお運びいただければと思います。

Q 夜間拝観用にライトアップもされるのでしょうか?
ライトアップはさせていただきます。千日詣やお正月のようなライトアップになるかと思います。

この夜間拝観をご希望の場合は
9月23日(月)までに往復ハガキで和歌山市文化振興課あてにお申し込みをお願いします。
料金は1500円を当日お支払いいただくことになります。
定員は50人となっており、応募多数の場合は抽選になります。
詳しくは和歌山市文化振興課073-435-1194までお問い合わせください。

Q 最後に市民のみなさんにメッセージをお願いします。
2020年が紀三井寺開創1250年の節目でした。その年に色々と記念事業をしまして境内が随分変わっておりますので、みなさん一度来ていただければと思います。

バリアフリーをテーマにケーブルカーをつけたりしたので車椅子の方でも本堂まで来れます。
また、景観のバリアフリーとして、景色をじゃましていた木を伐採しまして景観がきれいに見れるようになっております。
バリアフリーをテーマとしてこれからもやっていきたいと思っております。私もバリアフリー和尚と呼ばれるようになりたいと思ってますので、みなさん、どうかこの紀三井寺に足を運んでいただければと思います。

*ケーブルカーから遊歩道を通ってエレベーターに乗ると本堂の横まで行くことができます。車椅子の方もベビーカーの方もどんな方も安心。
紀三井寺HPはコチラ

9/11放送 紀三井寺①

2024年9月11日

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今回は、和歌山市民にも親しまれ、和歌山市観光でも有名なスポット、紀三井寺について、紀三井寺住職の前田泰道さんにお話を伺います。

Q 紀三井寺は和歌山市のシンボルのお寺といってもいいくらい歴史がありますが、いつからあるお寺ですか?
西暦でいうと770年。今から1254年前になります。唐の国(今の中国)からはるばる海を渡ってこられた為光上人というお坊様によって開かれたお寺です。

Q 紀三井寺という名前もそのころからなのでしょうか?
そうなのですが、ここは正式には「金剛宝寺護国院(こんごうほうじごこくいん)」という正式名称があります。ご存知の方は少なくて、みなさん「紀三井寺」とおっしゃっていただくのですが、紀州にある、三つの井戸のお寺という意味です。

山の中に3箇所井戸がありまして、それぞれ名前がついていて、清浄水(しょうじょうすい)、楊柳水(ようりゅうすい)、吉祥水(きっしょうすい)。これが自然の霊水を湧かしている珍しい湧水のあるお寺という意味で「三井寺」と呼ばれていました

大津にも「三井寺」がありまして、ここのお坊さんが西国巡礼を最初に始めたと言われていまして、このお坊さんがこの辺りに来た時に、うちにも三井寺がある、ここにも三井寺がある。それなら紀州の三井寺ということでちょっと区別してほしい、ということで「紀」がつきまして「紀三井寺」になったと言われています。

Q その井戸は今でも見ることができますか?
今もコンコンと水を湧かしておりまして、きれいに整備されて湧かしております。

一応自然の水なので保健所からは煮沸するようにといわれているのですが、それぞれに霊言がこもった水であることを偲びながら汲んでいただけたらと思います。

Q 紀三井寺といえば長い石段。これは何段あるのですか、また、すべてに意味がありますよね。
231段ありまして、別名「結縁厄除けの坂」と言われています。
厄年がありますよね、男性でいうと42歳が悪い歳。女性は33歳、還暦の61歳も悪いという、全て数え歳ですが。。ちょうどその段数に踊り場から踊り場までがなっているのです。それで厄除けの坂といわれていてそこを踏み越えることによって厄除けになるという意味です。

もう一つは結縁坂(けちえんざか)という意味は、紀国屋文左衛門(江戸に上り大金持ちになった方)がまだ若い、貧乏な若者だった時に自分の足の不自由なお母さんを背負って紀三井寺に来た時に、ぞうりの鼻緒が切れてしまい、それを付け替えてくれたのがこの対岸にある玉津島神社の宮司の娘さんでおかよさんという方。恋が芽生え、それだけでなく宮司の出資金によって、みかんが少なくて困っていた江戸に紀州のみかんを運んで、大きな火事で木材がいるという時には木材を運んで、大儲けをして紀国屋という大きな信頼をうちたてた。ということから「結縁」と「出世」、「開運」の基になった坂「結縁坂」と申します。

明日も引き続きよろしくお願いいたします。

紀三井寺HPはコチラ

9/10放送  お見合い支援プロジェクトについて

2024年9月10日

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今回は「お見合い支援プロジェクトについて」について子育て支援課の住岡 克己さんにお話伺います。

Q:お見合い応援プロジェクトとはどのような事業ですか。
結婚を希望しているにもかかわらず、出会いの機会が少ない方に出会いの機会を提供する事業です。
地域で出会いの場を提供してきた世話人同士が連携して、結婚を望む市内の独身者にお見合い型の出会いの場を提供しています。
 
まず、独身者の方が当プロジェクトへ登録します。
その後、事務局が担当する世話人を決定し、独身者へお知らせします。
独身者が世話人へ相談を行い、その相談で聞き取った内容をもとに
世話人は年間4回実施予定の縁結び会で情報交換を行います。
ふさわしい相手が見つかれば独身者に意向を確認した上でお見合いへとつながります。

Q:今回、世話人を公募されるということですが、世話人の皆さんはどのような活動をされていますか。
現在、21名の方に登録していただいています。
担当する独身者からプロフィールシートを預かり、登録している独身者の中からふさわしい方を引き合わせる活動をボランティアで行っていただいています。
出会いに関する相談や縁結び会への出席、お見合いへの同席などを行っていただいています。

Q:親身になって寄り添ってくれる人ですね。世話人の応募に際して、どのような要件がありますか。
次の①、②をすべて満たす方です。
①市内在住で18歳以上の方
②「世話人としての活動に理解・意欲があり、積極的に世話人として活動していただける方」です。
ただし、結婚相談等を生業として行う方は対象外とします。

Q:応募の際はどのような手続きが必要ですか。
必要書類を記入するために市役所の東庁舎2階にある子育て支援課へ来庁してください。
その際、10分程度の聞き取りを行います。

詳細については、和歌山市ホームページをご確認いただくか子育て支援課へお問い合わせください。
電話は073-435-1329です。

Q:最後に一言お願いします。
この事業には世話人の皆様の協力が必要不可欠です。この事業がきっかけで良いご縁があればうれしいです。わたしたちと一緒に縁を結んでみませんか?また、独身者の方の登録も随時受付けています。結婚を希望される方はぜひご利用ください。

お見合い応援プロジェクトの詳細はコチラをクリック

9/9放送 ちょっと待って!おトクな広告は定期購入かも知れません!!

2024年9月9日

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今回は「ちょっと待って!おトクな広告は定期購入かも知れません!!」について市民自治振興課の窪田義孝さんにお話伺います。

Q:市民自治振興課にある消費生活センターには、どのような相談が寄せられますか?
最近は「SNSの広告などで見た化粧品や健康食品を1回だけと思って注文したところ、思いがけず定期購入になっていた」という相談が多く寄せられています。
 
Q:見たことあります!シミとりクリームとかダイエットサプリとかの広告ですよね。
別人のようにお肌がきれいになったり、すごくスリムになった姿が映っていて、大体は初回が大きく値引きされた広告が流れています。

Q:高価な化粧品も『初回1,000円』だったら試してみようかなと思っちゃいます。
そう思うのは分かりますが注意が必要です。「初回限定」「定期しばりなし」などとお得感ばかり強調されていますが、スクロールした先や最終確認画面に【〇回コース】とか【2回目以降のお値段は】と記載されていれば、それは定期購入なんです。

Q:「初回限定」と書かれていれば1回だけだと思い込んで注文してしまいます。
何日か後で2回目以降の商品や発送メールが届いて定期購入だと気が付きます。
慌てて事業者に電話をしても混み合ってつながらなかったり、メールやLINEでしか問い合わせができなかったりして、解約しようとしても連絡がつかないとセンターに相談が寄せられます。

Q:連絡がつかないと、どうすればよいか分からなくなってしまいますね。
解約できないうちに届いた商品を一方的に送り返すケースもあります。気を付けていただきたいのは、一方的に商品を送り返しても解約にはならず契約は継続したままです。代金未払いが続くと弁護士事務所から請求書が届くこともあります。

Q:弁護士ですか!ほっておいたら大変なことになりますね。
通信販売にはいわゆるクーリングオフ制度はありません。こちらの都合で一方的に解約はできず、返品についての特約があればそれに従うことになります。
注文時には必ず最終確認画面をきっちり確認し、スクリーンショットなどで注文画面を保存してください。

Q:困った時は相談ですね。
それでは最後に10月11日(金)開催予定の「消費者教育講座」のご案内です。

消費生活センターでは様々なテーマの消費者教育講座を開催しています。
今回のテーマは「相続・贈与」に避けては通れない住まいの終活」です。
日時は10月11日(金)午前10時から
場所は勤労者総合センターです。
事前申し込みが必要で、申込期間は9月27日(金)までです。
参加無料ですので、ぜひお申込みください。
詳細は市報わかやまやホームページなどをご覧ください。

消費者教育講座について(参加費無料)

9/6放送 和歌山市のお出かけスポット「北ぶらリメンバーMARKET」

2024年9月6日

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今日は、ゲンキトピックス
和歌山市の週末のイベント、お出かけスポットなどについて紹介します。

今日は、明後日の9月8日(日曜日)に北ぶらくり丁で開催される「北ぶらリメンバーMARKET」を紹介します。このイベントは、北ぶらくり丁商店が主催で、和歌山市も後援しているイベントです。

N:「北ぶらリメンバーMARKET」は、どんなイベントなのですか?

I: 北ぶらくり丁商店街の道路や空き店舗などを使用して、マーケット、飲食、音楽やアートなどの表現、ワークショップやリラクゼーション、カルチャー体験など各月コンセプトやテーマを変えて実施されています。



N: 楽しそうですね。北ぶらリメンパーMARKETは、毎月開催されているのですか?

I: 毎月第2日曜日に定期開催されています。
毎月同じ日に、近くの本町公園でも「てとこと市」が開催される予定ですので、両方でお楽しみいただけたらと思います。

N: 2つのイベントを巡れば、たくさんのお店と出会えますね。

I:  私もたまに行くのですが、このイベントに行くと出会える好きなお店があって、それを目当てに通っています。
さらに月ごとにテーマをもって開催されていて、そのときどきに新しく出会えるお店やイベントも開催されていて楽しいですよ。

N: 9月のテーマは何ですか?

I: 9月8日のテーマは、”美と健康”です。
詳しくは、北ぶらくり丁のホームページや北ぶらりメンバーMARKET のInstagram、Facebookをご覧いただけたらと思います。出店されるお店の情報などもアップされます。

N: 是非、お友達、ご家族お揃いでお越しください。
本日は、9月8日(日曜日)午前11時から午後4時まで北ぶらくり丁で開催される「北ぶらリメンバーMARKET」をご紹介いたしました。

北ぶらくり丁ホームページ
https://www.kitaburamarket.com/

9/5放送 和歌山城の歴史「天守と紀州徳川家のかかわり」

2024年9月5日

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今回は「和歌山城の知っているようで知らない歴史」について和歌山城整備企画課 伊津見孝明さんにお話を伺います。

前回は、紀州徳川家初代の徳川頼宣と和歌山城を増改築した話を中心にお送りしました。今回は和歌山城のシンボル的存在である天守と紀州徳川家とのかかわりについてお送りします。


Q 和歌山城の天守は、浅野家の時代に建てられたという事は以前の放送でも出ていましたが、天守をめぐる紀州徳川家の藩主達のエピソードは何かありますか?
特に初代徳川頼宣、5代吉宗、10代治宝の3人の藩主は、天守と深くかかわっていますね。

Q ではまず初代の頼宣から。
頼宣が和歌山城に入った当時の天守の外観は真っ黒。でも、同じ徳川一門の城郭、江戸城や名古屋城、二条城の天守の外観は漆喰塗りの真っ白でしたから、やはり和歌山城も同じように天守の外観を真っ白にしたがっていたと云われています。
でも、天守の建て替えは幕府の規制もあってなかなかできない。

Q いくら御三家といえども勝手に天守に手をつけられなかったんですね。
明暦元年(1655)に和歌山城下の大半が焼失する火災があったのですが、その時天守は奇跡的に焼失を免れました。当時頼宣は江戸にいたのですが、火災の報告を聞いた際に天守が無事と聞いた時に残念がったと云われています。焼失すれば多少再建しやすくなりますからね。

Q 頼宣としては天守は焼けてほしかったと。それぞれの思いの違いが面白いですね。次の吉宗と
天守を巡るエピソードはどうでしょう。

吉宗の時も天守の建て替えを計画していました。ただ、財政難もあって話はなかなか先に進まず、ようやく天守台石垣の築き直しの検討に入りまが、その矢先に吉宗が江戸幕府8代将軍として江戸に行ってしまったので天守建て替えの話は立ち消えになってしまいました。

Q そのまま吉宗が紀州藩主でい続けたらもしかしたら天守の建て替えが実現したかもしれないですね。
最終的に天守の外観については、10代治宝の時代、寛政10年(1798年)に外観が白漆喰に変更になりました。頼宣の頃から約100年以上経って天守の外観が黒から白へと衣替えしたわけです。

Q 紀州徳川家の100年思い続けた執念が実った瞬間ですね。
ここで話が終わればいいのですが、この48年後に今度は落雷が原因で天守が焼失してしまいます。紀州藩は幕府から直ちに許可をもらって天守再建に着手しますが、この時、陣頭指揮を執ったのが当時隠居していた76歳の治宝でした。まさに老体にムチを打って臨んだわけです。

Q 天守の外観を黒から白に変えた治宝からすれば絶対に再建させる、という強い意志があったのでしょうね。
そうだと思います。この2代目天守は嘉永3年(1850)に無事に完成し、昭和20年(1945)の空襲で焼失するまで存在していました。
史跡 和歌山城のホームページはコチラ

「知ってそうで知らない和歌山城の歴史」過去放送分はコチラ🔽
1. 7月30日放送「豊臣・桑山時代」
2. 7月31日放送「浅野期」
3. 9月4日放送「紀州徳川家」

9/4放送 和歌山城の歴史③「紀州徳川家」

2024年9月4日

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今回は「和歌山城の知っているようで知らない歴史」について和歌山城整備企画課 伊津見孝明さんにお話を伺います。

前回までのお話は・・・
豊臣秀長が和歌山城を築城し、家臣の桑山重晴が和歌山城の城代を務めた後、豊臣家と非常に近い存在だった浅野幸長が和歌山城主になり、その時に和歌山城は大規模な増改築が行われる。というお話でした。

Q その後の歴史、気になります。教えてください。
浅野家の次に入ってくるのが徳川御三家のひとつ、紀州徳川家でありまして、初代が徳川家康の10番目の息子である徳川頼宣になります。
この頼宣は家康に非常にかわいがられてまして、子供の時はすでに茨城県の水戸藩主や静岡県の駿府藩主などを経験して1619年から紀州藩55万5千石を与えられて紀州藩主になりました。

Q 頼宣の時の和歌山城の様子はどんな感じだったのでしょうか?
二の丸の西側と、砂の丸と南の丸が増築されて、ようやく今の和歌山城の姿が完成しました。

Q  砂の丸は今はグラウンドや護国神社の敷地になっています。南の丸は今は動物園になっていますが、江戸時代はどのように使われていたのでしょうか?
これについてはあまり記録がないのでよくわかっていませんが、絵図を見ると、基本的には蔵が複数存在し、広大な空き地になっていたようです。

Q 砂の丸はあのNHKのブラタモリでもとりあげられていましたね。
元々、砂の丸があった辺りは、南から伸びている吹上砂丘の一部でしたので、それの影響で「砂の丸」と名付けられたと言われています。タモリさんも地形が好きな方なので結構この話には興味を示しておりました。
全国のお城でもこの名前が付いた郭(スペース)が存在するお城は和歌山城だけになります。

Q この辺りが砂丘だったというところに驚きを隠せないのですが、この辺りも詳しく教えてください。
当時はお城の南側から吹上砂丘という虎伏山にぶつかって北西側に続いていたのですが、この吹上砂丘の上に砂の丸がつながっていまして、それで砂の丸という名前がつけられたと言われています。

Q 続いては南の方に行きます。和歌山城の南に三年坂通りがありますが、それも頼宣の時にできたのでしょうか?
もともと砂の丸と吹上砂丘はつながっていたのですが、頼宣の時に南から砂丘を通じて敵が攻めてきたケースを想定して、防ぐために今の三年坂のところを切り通りにして、巨大な空堀のような形にして、結果、三年坂が誕生したという流れになります。
史跡和歌山城のホームページはコチラ

明日も引き続きお話を伺います。

「知ってそうで知らない和歌山城の歴史」過去放送分はコチラ
1. 7月30日放送「豊臣・桑山時代」
2. 7月31日放送「浅野期」


9/3放送 地震に備えて

2024年9月3日

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今回の放送は「地震に備えて」について地域安全課の辻本佑輝さんに伺います。

Q: 先月、南海トラフ地震臨時情報が発表されましたが、南海トラフ地震臨時情報とはどのようなものなのでしょか。
「南海トラフ地震臨時情報」とは、南海トラフ沿いで異常な現象を観測された場合や地震発生の可能性が相対的に高まっていると評価された場合等に、気象庁から発表される情報です。
情報名の後にキーワードが付記され「南海トラフ地震臨時情報(調査中」等の形で情報発表されます。

Q: 南海トラフ地震が心配される中、災害時に重要となることを教えてください。
災害時は自分の身は自分で守る「自助」、地域や身近にいる人同士が助け合う「共助」が重要になります。災害の初動期に行政が公助力をフルに発揮するには限界があります。そのため、自助ともに、近隣の人々が集まって、互いに協力し合いながら、防災活動に組織むこと(共助)が必要となります。

Q:「自助」の部分で私たちができることを教えてください。
まずは、和歌山市防災マップで自宅やよく行く場所のハザード情報を確認することです。

次に家具の転倒・落下の対策や電気火災の対策など、自宅の安全対策をとることです。
家具を置く場合は、なるべく背の低いものにすることや、倒れて出入り口をふさがないように、家具の向きや置く場所を工夫する必要があります。また、家具を固定することも大切です。

電気火災
は電気コードが揺れによって引っ張られ、接触不良によって、出火したり、停電が起きていた場合は、停電から復旧した時に出火することもあります。対策としては、強い揺れを感知した時に、自動でブレーカーを落としてくれる感震ブレーカーという、器具の設置がおすすめです。

最後に、地域の防災訓練や防災講座への参加をすることです。防災訓練では、情報の収集伝達、避難·誘導、初期消火、応急救護、避難所運営など実践的な対応を経験することにより、一人ひとりが災害発生時の対応策を身につけることができます。防災講座では、ハザード状況及び防災対策について、改めて理解を深めることができます。

また、防災訓練や防災講座へ参加することにより、近隣住民とのお付き合いなど、共助の部分に繋がってきます。

Q: 最後に災害対策について一言お願いします。
ここ最近では南海トラフ地震臨時情報が発表され、大きな地震もいつ起こるかわからないので日ごろからできる準備をしておいてください。
地震発生時には、自宅周辺が津波や土砂災害の危険がないかを事前に確認してください。また、地震に備え、家具の固定や感震ブレーカーの設置も検討してください。

防災マップ
防災マップ 地震・津波編

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