9/23放送 結核予防週間について

2024年9月23日

☆今日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

今回は「結核予防週間」について保健対策課の田中真紀さんにお話伺います。

厚生労働省は、9月24日から9月30日の1週間を結核予防週間と定め、結核に対する正しい理解を
普及啓発しています。


Q. 結核とはどんな病気ですか?
結核菌によって主に肺に炎症を起こす病気です。咳やくしゃみなどで飛び散った菌を、周りの人が直
接吸い込むことで感染する「感染症」です。感染経路は空気感染で、結核菌は空気中を漂う時間が長
く、誰もが感染する可能性があります


Q. 和歌山市ではどのような現状になっているのですか?
和歌山市でも令和5年は21人の方が新たに結核と診断されています。そのうち、8割近くが65歳
以上の方となっています。

Q. 結核に感染するとどうなるのでしょうか?
結核に感染しても身体の抵抗力があれば、結核菌を抑え込むことができます。しかし、抑え込まれた結
核菌は体内からなくなったわけではなく、肺の中で眠っている状態になります。そのため身体の抵抗力が下がると、眠っていた結核菌が目覚めて増殖し、身体を攻撃し始めることがあります。これが結核の「発病」ということになります。
感染した方がすべて発病するわけではなく、発病する方の割合は 1 割~2 割程度です。

小さな子どもさんや免疫が低下した状態にある方などは、結核菌を抑え込めずに、感染後早期に結核菌
が増殖し発病することもあります。

Q. 結核を発病すると、どんな症状が現れるのでしょうか?
2 週間以上 咳が続く、体がだるい、微熱が続く、胸が痛い・食欲がなくなって体重が減るなどといっ
たことが多いです。風邪に似ていますが症状が長引く場合は必ず医療機関を受診してください。

Q. 結核は完治するのですか?
結核は、早期に確実な治療をすれば完治可能な病気です。

Q. 早めの受診が、大切ですね。
自分自身の健康を守ることはもちろんのこと、家族や友人などへの感染を防ぐためにも、早期発見・
早期治療が大変重要
になります。 結核を発病していても咳などの特徴的な症状がでない場合がありま
す。発見が遅れると重症化し、入院治療が必要となったり、周りの人に感染が拡がるおそれもあります。
症状がなくても、年 1 回は胸部レントゲン検査による健康診断を受けることが大切です。

Q 和歌山市でも検査を行っているんですか?検査の情報を教えてください。
和歌山市では、65 歳以上の方を対象に、バスで各地区を巡回して、胸部レントゲン検査を実施してい
ます。費用は無料で、申込や保険証などは必要ありません。

日程は市報わかやま 9 月号や和歌山市感染症情報センターのホームページに掲載しています。日程が分からない方は保健所までお問い合わせください。
【問合せ先】和歌山市保健所 保健対策課 TEL:073-488-5118
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