11/11放送 糖尿病予防について

2024年11月11日

☆今日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

今回は「糖尿病予防」について地域保健課の中井徳子さんにお話伺います。

Q:世界糖尿病デーについて
毎年11月14日は世界糖尿病デーです。糖尿病の脅威が世界的に拡大していることに注意を呼び掛けるために制定された国際デーのひとつです。日本では、その日を含む一週間を「全国糖尿病週間」として、正しい知識や理解を深める為に、全国で様々なイベントや活動が行われています。

2006年から世界糖尿病デーを周知する目的で、世界各国で著名な建造物をブルーにライトアップするイベントが始まりました。
和歌山市でも11月14日(木)に、和歌山城の天守閣がブルーにライトアップされます。

Q:糖尿病とはどのような病気でしょうか?
膵臓から出るインスリンというホルモンが不足したり、働きが鈍くなることで、慢性的に血液中のブドウ糖が増えてしまう病気です。成人の 10 人に 1 人が糖尿病であると言われており、糖尿病対策は重要な課題であるといえます。特に日本人は欧米人と比較し、インスリンの分泌量が少ない傾向にあり、遺伝的に糖尿病にかかりやすい体質を持っているともいわれています。

Q:糖尿病の症状は?
初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。そのため、気がついたときにはかなり病気が進行しているケースが多いです。自覚症状としては、のどが渇く、そのため水分を良くとるようになり尿が多くなる、体がだるく疲れやすい、などがあります。仕事や家事などでつい診察を後回しにしがちですが、そうすると糖尿病が悪化し、血管や内臓、骨や歯などがダメージを受け、重篤な合併症が起きやすくなるため、早期発見が重要です。

Q:糖尿病予防はどのようなことに気を付けたら良いですか?
定期的に特定健診を受け、ご自身の健康状態を把握していただくと同時に、適正体重の維持、食事や運動などの生活習慣の改善を行い、予防と早期発見を心がけていただきたいと思います。すでに糖尿病を発症されている方、血糖値が高い方は、必ず定期的に医療機関を受診し、治療や経過観察を継続してください。

Q:和歌山市の皆様へメッセージをお願いします。
和歌山市健康増進計画「健康わかやま21(第3次)」の策定にあたり、健康課題を分析した結果、和歌山市にお住まいの方は1日の野菜摂取量や平均歩数が全国に比べ低いことが分かりました。また、肥満やアルコール摂取量は近年増加傾向であることもわかり、このままの生活を続けると糖尿病にかかる可能性が高くなるため注意が必要です。近い距離の移動は徒歩にする、食事には野菜を1品プラスするなど健康のために少しずつ取り組めることを増やし、いつまでも健康な生活を送れるようにしましょう。

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

TOPへ戻る