和歌山市広報番組
和歌山市のゲンキな情報をお伝えします!
「ゲンキ 和歌山市」は和歌山市のイベントや旬な話題・情報、
そして和歌山市をゲンキにするために頑張っている市民の方々にスポットをあて、
月曜日から金曜日の朝、お伝えします。
2025年7月28日
☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆
今回は「日本肝炎デーおよび肝臓週間」について保健対策課の高橋真由子さんにお話伺います。

Q. 肝臓のはたらきについて教えてください。
肝臓のはたらきは、体の中の有害物質の「解毒」や、食事でとった栄養を体の中で使いやすい形に変える「代謝」、すぐに使わない栄養素の「貯蔵」など、様々です。
重要な役割を担う肝臓は、少しくらいの損傷でも働きが落ちないよう、再生力、予備力が高くなっています。そのため、肝臓の病気が進行しても、自覚症状が現れにくい特徴があり、「沈黙の臓器」と言われています。
Q. 肝臓の病気でよく聞く、「肝炎」や「肝がん」とはどのような病気ですか?
肝炎ウイルスに感染し、持続的に肝臓の細胞が壊される状態を慢性肝炎といいます。この状態が続き、肝機能が失われた状態が肝硬変です。肝硬変の多くは肝がんを発症します。
慢性肝炎は自覚症状がでにくいので、感染している事に気が付かないうちに、「肝硬変」や「肝がん」に進行してしまうことがあります。
Q. 肝がんの原因は慢性肝炎だけですか。
近年、脂肪肝やアルコール性肝疾患が原因の肝がんも増えていますが、肝がんの原因の約65%はB型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスによる慢性肝炎が原因です。全国のがんの死亡数を部位別に見ると、肝がんは5番目に多いがんです。また、和歌山県は、肝がんで亡くなる方が多く、令和4年度、全国の中でワースト3位でした。和歌山市でも肝がんで亡くなる方の占める割合は多いです。
Q. 肝炎ウイルスの検査はどこでできますか。
医療機関や和歌山市保健所でできます。
和歌山市保健所では、和歌山市民の方で、過去に肝炎ウイルス検査を行けたことがなく、健診などで他に検査の機会がない方を対象に、予約制で、毎月第3水曜日の午前9時~11時に無料検査を実施しています。
次回は8月20日(水)に行います。
その他、40歳以上の方で、過去に肝炎ウイルス検査を受けたことがない方は、特定健診と一緒に受けることができます。
また、今年の4月1日時点で40歳の方に、肝炎ウイルス検診の無料クーポン券が送付されています。
Q. 感染がわかった場合、どうしたらいいですか?
まずは肝臓専門の医療機関に受診しましょう。早期に適切な治療を行えば、治癒や、肝硬変・肝がんへの移行を予防することが可能です。また、医療費助成の制度もあります。詳細についてなどのご相談は、和歌山市保健所 保健対策課 電話073-488-5118までお問い合わせください。