7/10放送 知ってるようで知らない和歌山城の歴史②

2025年7月10日

☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

昨日に引き続き、和歌山城に来ています。和歌山城整備企画課の伊津見孝明さんです。

Q 昨日は本丸からの和歌山城の天守閣を眺めたのですが、今日は天守閣にやってまいりました。
今いるのが入り口ですね。

通称「楠門」江戸ん時代の名称は「天守二の門」と呼ばれている門の前に来ています。
まず、見ていただきたいのが、左右に広がる野積の石垣です。豊臣時代に築かれた石垣です。

Q 石垣に歴史を感じさせるような、色が違ったり、形が違ったりですね。
そうですね。形も自然の石をそのまま積んだり、あるいは割り出してきているけど加工はせずにそのまま積んだり。それをうまいこと組み合わせて積んでいる、というところに当時の築城技術の高さを垣間見ることができます。

Q 美意識の高さも垣間見られますね。
そうですね。美意識でいうとこの天守二の門をくぐった奥に大きな石があるのですが、鏡石といわれる石になります。

Q この鏡石には何か意味があるのですか?
よそのお城でもよく見られるのですが、こういう主要な出入り口のところに大きな石をはめこむことで城主の権威の強さというものを来城者に見せつけるという、そういう役割があったといわれています。

Q 真正面に鏡石がありまして、ちょっと右手を見ますと、ちょっと色合いが違う石が見えるのですが、これは。
元々はこういう色をしていなかったのですが、今から80年前の和歌山大空襲で和歌山城の天守が焼失した時に石垣も一部被災をしていて熱を受けた跡になります。

Q 色々な歴史を感じながら、門をくぐって天守閣の真正面まで移動しましょうか
はい

Q 今、天守閣の足元にいます。見上げると圧巻ですね。
今、目の前に見えてますのが三層の三階建の大天守になります。

Q 下から見ると屋根、屋根、屋根って感じですが、特徴ありますか?
実は下から見上げると軒先の部分が1階部分と、2階3階部分とはズレてるというのが見て取れます。
どうしても地形に合わせた形で石垣を積んでいるため、実は1階部分がズレた平面になってるんです。平面として歪んでいるので、それを調整するために2階3階を正方形にして調整しているという、そういう工夫のあとになります。

Q 右手には天守閣があって、真正面にあるのが入り口。この入り口には名前はあるのですか?
この目の前にある入り口は「玄関」でいいですけれども、ここは2階建の小天守につながっています。なので直接大天守に我々が上がることはできなくて、一旦、小天守に入ってから中の廊下を通って大天守にあがります。

Q その玄関、小天守の左にあるのは、これは。。誰がいた場所になるのでしょうか?
台所になります。ここは戦の時に籠城した時に中で調理をしたりするような場所になります。

では、次回、いよいよ天守閣の中に入ってまいりますが、今回はここまで。
ありがとうございました。

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