和歌山市広報番組
和歌山市のゲンキな情報をお伝えします!
「ゲンキ 和歌山市」は和歌山市のイベントや旬な話題・情報、
そして和歌山市をゲンキにするために頑張っている市民の方々にスポットをあて、
月曜日から金曜日の朝、お伝えします。
2025年8月28日
☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆
昨日に引き続き第2回「有吉佐和子文学賞」で奨励賞に選ばれた、和歌山市和歌山信愛高等学校の宮本紗希さんと担任の大村寛之先生にお話を伺います。


Q 宮本さんがこの有吉佐和子文学賞に応募してみようと思ったきっかけは何だったのですか?
和歌山信愛高等学校の探究活動がきっかけでした。私はこれまで他の友人たちのように探究活動によって何か賞をいただく等の結果を出せていなかったので悩んでいました。
そんな時、母が図書館で「第二回有吉佐和子文学賞〜今、あなたの感ずるままに〜作品募集」と書かれたパンフレットを見つけてきて、書いてみたら、と私にそれを持ってきてくれました。
そこにはあなた自身のこと、世の中のこと、和歌山への想いなど思ったままに、感じたままに表現してみませんか、と書かれており、思ったままに、感じたままになら私でも自分らしさを表現できるかな、と思い、応募しました。
Q 探究活動と宮本さんがおっしゃたのですが、大村先生、どういったものかお聞かせください。
自らの興味とか関心と社会課題を掛け合わせて自分のテーマというものを設定して、それに対して外部の方の協力等を得ながら最善の解を導き出そう、という活動になります。
Q 自分の可能性であったり、興味を伸ばすような授業になる、ということですか?
そうですね。将来どんな仕事に就いてみたいとか考える機会ってあまりないと思うのですが、そういう自分の興味とか関心をスタートにして、そういうものも少し意識できたら良いな、という風に思っている活動になります。
Q. 和歌山信愛高等学校ではこの探究活動が盛んに行われているのですか?
2022年度から全国の高等学校で探究学習というものをしないといけない形にはなっているのですが、信愛はそれよりも少し前から文部科学省の指定をいただいたりとかという形で比較的盛んにおこなっている学校だと思っています。
その中でも宮本が所属しているクラスはIコースという名前で特に探究学習に力を入れている、そういうクラスになります。
20名の生徒が在籍してますが、年間にいくつも色々なことにチャレンジしています。
つい先日も大阪万博のエキスポホールというところで生徒が1名発表する機会をいただくというような形で、それぞれが自分の良さを出しながらよく頑張っているなと思っています。
Q その授業の一環で、宮本さんが受賞されて、先生のお気持ちはいかがでしたか?
もちろん、受賞したということは嬉しいのですけども、普段から結果を先に考えてチャレンジするのを止める、ではなくて、結果なんかどうでもいいから、とりあえずチャレンジしてみようよ、という話をしているので彼女がそれを自分で見つけて、出してみようかなという風に思って、行動してくれたことが何よりも嬉しいです。
Q 最後に宮本さん。和歌山市では第3回有吉佐和子文学賞も秋ごろに募集をする予定です。今後、応募を検討されているみなさんへのアドバイスあれば、お願いします。
書くことで今までの自分を見つめ直すきっかけになるかもしれません。だから私は和歌山市の中学生、高校生にもっと応募して欲しいと思っています。
有吉佐和子文学賞とは
第2回有吉佐和子文学賞実施結果
2025年8月27日
☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆
令和7年1月に募集をして6月に授賞式が開かれた第2回「有吉佐和子文学賞」
そこで奨励賞に選ばれた、和歌山市和歌山信愛高等学校の宮本紗希さんにお話を伺います。


Q 受賞されたとのこと、おめでとうございます。
ありがとうございます。
Q 応募した作品が受賞されたと聞いた時はどんな気持ちでしたか?
正直、ビックリしました。通知が届いた時はとても薄い封筒だったので落選のお知らせがきたと思い、ガッカリしました。開封してまさかの受賞!本当に驚きました。
Q 書くのに時間がかかった、何度も書き直して大変だったことってありますか?
書くのには1ヶ月くらいかかったと思います。私は読んだ人におもしろいと思っていただきたかったので、最後まで飽きずに読み進められる展開を作るのに苦労しました。
最初は将来の夢について考えてみようと思い看護師になりたい気持ちを文章にしてみましたが、うまく書けませんでした。
それならば、和歌山への想いを自由に文章にしてみようと、新たに書き直しました。
表彰式は英検の試験が重なってしまい、残念ながら出席できませんでしたが、母に代理出席をしてもらいました。当日、有吉佐和子先生の娘である有吉玉音先生が来賓されており、式後に私の作品を「おもしろかったです。和歌山のことを本当に好きな人が書いたのだと思いました。」と感想を聞かせてくれたそうで、とても嬉しく感じました。
Q もともと宮本さんは文章を書くことは好きだったのですか?
いいえ。でも、中学生の時に担任の先生に「あなたは面白い文章を書くね」と言っていただいて、自分ではあまりそういう自覚はなかったのですが、内心悪い気はしなくて、書くこともあまり苦手ではなくなってきました。
Q 今回、せっかくなので、受賞された作品の一部を読んでいただいてもいいですか?タイトルからお願いします。
「日本のアマルフィにて」
和歌山県和歌山市
和歌山信愛高等学校二年
宮本 紗
「古代魚じゃないの?」
そこで販売されていた巨大な物体を見て、私は思わず声を上げた。場所は和歌山市の雑賀崎漁港。ここではとれたての新鮮な魚を漁船から直接買うことができる。休日に母に連れられて、もう何年もここに通っている。今までに真鯛、黒鯛、ヒラメ、イトヨリ、カマス等色々な種類の魚を見てきたが、初めて見る魚体だ。漁師に尋ねると、
「今まで獲れたことがない。名前も食べ方も分からない」
と言われたものだから、母とその魚を買うべきか否か思案していた。そこへ通りかかった男性が、「トラスズキじゃないかな、高級魚だよ」と教えてくれたので、母は即決で購入を決めた。通常はビニール袋に魚と氷を入れて渡されるのだが、サイズは百センチ位、重さは十キロ程ありそうな巨体であったためか、和歌山市指定家庭用ごみ収集袋に入れて渡された。母に車まで運んでほしいと頼まれたので、仕方なく胸に抱えるようにして歩いていると、買い物帰りの人々に物珍しそうに覗き込まれたり、近くにいた漁師にクスクス笑われたりした。(略)




ありがとうございました。
2025年8月21日
☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆
昨日に引き続き、丸和ニット株式会社の代表取締役 辻雄策さんにお話を伺います。

Q 万博に出店された時の様子をお伺いしたのですが、今日は「ニット」のお話をお伺いします。丸和ニットさんはここ和歌山市で長年繊維業をされているんですよね?
私たちのひいおじいちゃんの時代から約90年、丸編ニット生地、みなさんが普段着られているTシャツとかスウェットとかになるための生地を和歌山市内で作り続けてます。
Q 辻さんは何代目になるのでしょうか?
私で四代目になります。
Q 和歌山市は、昔から「ニット」産業が盛んなのですよね。
100年以上の歴史を持つ産業になりまして、和歌山市に1900年代初頭に5台のスイス製丸編み機が導入されてから始まっているといわれてます。
丸編みニットについては、和歌山県、和歌山市の方もほぼ認識されてないのですが、日本一の産地なんです。
Q 日本一、とはすごいですね。
「ニット」産業に携わる会社もこのあたりには多いですよね。
先ほど申し上げたように、日本一の産地ですので、和歌山ニット組合というのがあるのですが、そちらに今でも約50社が加入しています。そのほとんどが和歌山市に工場のある会社さんになります。
Q 「丸和ニット」さんがこだわる強みは何になりますか?
弊社は元々は肌着とかインナーウエアから生地を作るところを始めたのですが、時代と共に作るものを変えていき始めまして、今ではファッション用品、他社では作れないような編み地を作ったり、自社のアパレル製品を作ってみたりとか、日々挑戦しながらものづくりを楽しんでいるマインドになります。
中でも、一番象徴的なのが「バランサーキュラー®︎」といいまして、ニットに縦糸を編み込む、という世界的にみても丸和ニットにしか作れない生地を作ることに挑戦し続けてます。


Q ニットというとひとつの生地、ニット編み、と思うのですが、柄は入ってるわ、ニットの素材?に立体感はあるわ、本当にバラエティがすごいですよね。
本当に着られる用途に合わせてロゴを表現してみたりとか、立体的に見せたりとか、素材を選んだりとか試行錯誤しながら日々ニット生地を作っています。
Q 他にはないオンリーワンのものがあります。是非、みなさんに実際にご覧いただきたいと思います。丸和ニットさんの製品を買える場所、見ることができるサイト、とかはどうしたらいいですか?
自社のホームページに「Bebrain」という名前でブランドを展開していますので、そちらのECサイトがあるのと、自社工場の2階に自社ブランドのショールームを設置しております。

あとはスポットで全国百貨店の期間限定店に出店させてもらったりとか、和歌山市のふるさと納税の返礼品にもださせていただいてます。
また、メイドインジャパンのものづくりにこだわられてる「ファクトリエ」さんというのがあるのですが、そのファクトリエさんのサイトで「丸和ニット」を検索していただいても弊社の特にバランサーキュラーの縦糸の編まれた製品を目にしてただくことはできます。
Q 最後に市民の皆様にメッセージをお願いします。
パンダロスと言われるくらいに、この間和歌山からパンダがいなくなって寂しい思いをされてると思うのですが、和歌山にはニットを始め、本当に他府県に誇れるものが他にもたくさんあるので、そういうのを和歌山で日本一のものを探すのもおもしろいんじゃないかと思います。

2025年8月20日
☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆
和歌山市から万博に関連する会社の中で「丸和ニット 株式会社」さんをご紹介します。
丸和ニット株式会社の代表取締役 辻雄策さんにお話を伺います。


Q 「丸和ニット」さんも万博に関わったということなんですが、どういった形で万博に関われたのですか?
まずは雑誌のBeginさんとのコラボの企画で和歌山大莫小(わかやまだいばくしょう)という企画をしていまして、和歌山の私たちのようなニット生地を作ってる会社が10社くらい集まって、半年に1回、Tシャツであったり、スウェットであったりを同型で、各社が得意とする生地で表現するというのをやっていました。
その第9弾、10弾という形で和歌山県の和歌山WEEK4月30日から5月3日まで開催されたのですが、和歌山ニットとして参加させていただきました。
もう一つは関西パビリオンの多目的エリアで和歌山市のPRが5月6日、7日にありましたので、そちらで「丸和ニット」として自社製品を出店させていただきました。
Q 出店されたころは万博が始まって間もない5月だったのですが、そのころ現地はどんなムードでしたか?
まだ始まって半月くらいだったので、入場者数が少ないだとか、1日15万人の入場者が要るんだとか言われてたころだったのですが、ちょうどゴールデンウィーク時期だったのですごく人が増えてきました。
お昼ご飯を食べたお店の人とかに「今日は多いですか?」って聞いたら、「連休になって増えた」とか、やっぱりそういう声が聞こえてきましたし、自分自身も展示の傍、万博会場を回らせてもらったのですが、とても1日で回るのは無理だな、何回か来たいな、と思わせる会場でしたので、後々、必ず入場者数は増えてくると感じました。
Q 先ほどご縁があって万博に出店するようになった、とおっしゃっていたのですが、万博に対する辻さんの思いとは?
私が生まれる前ですが、55年前に大阪万博というものがあって、本当に漫画であるとか、親であるとか、母親も大阪出身でああることから、この万博というものはレジェンドとして聞かされてきましたので「大阪・関西万博」が関西で開かれると聞いた時には何らかの形で参加したいな、というのがありました。
そうやって、参加することが自分自身も、会社のモチベーションであったり、社員のモチベーションであったり、ついては会社のレガシーになっていくと感じて、なんらかの形で参加させてもらいたいな、と当初から思っていました。
Q やっぱり「思う」って大事ですね。それが叶いますね。
そうですね。やっぱり思えばそれに対してアクションを起こしますし、その万博関係のことがあるからエントリーさせていただいたりとかもしましたので・・。
和歌山のPRに携われたのが本当に良かったです。
Q ちなみに出展された時、丸和ニットさんはどんな商品を出されたのでしょうか?
先に申し上げたBeginさんとのコラボでは「未来の糸」というのをテーマにリサイクルコットンを使用しまして、リサイクルコットンを使った新品の古着風のスウェットを作ってみたり、もしくはそのリサイクルコットンで昭和50年代に作られた編機を自分たちで改造したのですが、そのリサイクルした編機にリサイクルした糸をかけて新しいTシャツを生み出す、といった商品を作らせていただきました。
あと、多目的エリアでの自社の出展は、自社もアパレル製品を作ってますので、そちらのTシャツとかワンピースとかであるのを展示販売させていただきました。
明日は「丸和ニット」さんの真髄にせまってお話を伺っていきます。
和歌山大莫小(DAIBAKUSHO) HP(外部リンク)
2025年8月14日
☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆
昨日に引き続き、今年の7月から和歌山市の地域おこし協力隊に任命された大谷心路さんにお話しを伺います。


Q 大谷さんはどうして地域おこし協力隊になろうと思ったのですか?
私の地域おこし協力隊としての業務内容が和歌山市のシティプロモーションになるのですが、今回、暮らしながら伝える、というスタイルに惹かれたのが大きな理由になっています。
自分がその土地に根をおろして生活をすることで、よりリアルな目線で魅力を伝えられると思いましたし、町のひとたちとの関係性も自然に築いていけるという点に魅力を感じました。
Q 住むことによって見えてくるものがありますし、また外から来ることによって、私たちが気づかないことにも気づきますよね。ちなみに大谷さんはどちらの出身ですか?
出身は北海道になります。高校までは地元で過ごしていて、大学からは東京で暮らしていました。
Q 大谷さんが和歌山を選んだ理由はなんですか?
学生時代から日本各地を旅行して回るのが好きで、あの頃からいつか西日本にも住んでみたいな〜という気持ちはありました。
その中で海や山に囲まれた自然環境に心を惹かれた、というところと
和歌山市の暮らしと都市機能のバランスがほどよい所に魅力を感じました。
Q 和歌山市に来てみて、まだ短いですが、住みやすさなどはいかがですか?
とても住みやすいと感じています。元々、自然豊かな環境で育ったので和歌山の風景に触れると自然とおちつくような感覚になります。
後は、ごはんが美味しかったり、和歌山城やブラクリ町の街並みもすごく好きで、少しずつですが和歌山の暮らしが自分の中に馴染んできている。そんな実感があります。
Q ちなみに好きな食べ物はありますか?
梅干しがすごく好きです。
Q 大谷さんの任務としてPR動画を作成するということがありますが、どんな動画を作っていきたいとか、展望はありますか?
何気ない日常の中の魅力を切り取れるような動画を作っていきたいです。観光地であったりとかイベントごとだけでなく地元の人の暮らしや仕事、日々の営みにもスポットを当てて、見る人が和歌山っていいな〜、っと感じられるようなコンテンツを目指していきたいです。
Q それは和歌山市民にとってもみてみたいですね。イベントって見ることがあるのですが、日々の生活、同じように生活をしている人がどういう人がいるんだろうって、意外と市民の私たちも知らなかったりするので期待しています。
最後に市民の方へのメッセージをお願いします。
動画や記事は「わかやまシティライフ」で随時発信していますので、是非ご覧をいただけると嬉しいです。
また、取材を通して直接市民の方と関わることも多くなると思いますので、その際はよろしくお願いします。
2025年8月13日
☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆
今年の7月から和歌山市の地域おこし協力隊に任命された大谷心路さんにお話しを伺います。

Q 地域おこし協力隊、聞いたことがありますが、具体的にどういった取り組みをされているのですか?
地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を移動し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の「地域おこし支援」や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。
隊員は各自治体の委嘱を受け、概ね1年から3年の任期で地域協力活動に従事しています。
Q 和歌山市では大谷さんの他にも活躍されている地域おこし協力隊の方はいらっしゃるのですか?
現在、私を含めて3名おり、加太地区と山東地区でそれぞれ1名の地域おこし協力隊員が活動しています。それぞれ空家対策や地域活性化に取り組んだ活動をされています。
Q その中で大谷さんは和歌山市での地域おこし協力隊として、どういった活動をしていく予定なのでしょうか?
地域おこし協力隊にもいくつか形態があるのですが、私は企業雇用型地域おこし協力隊として活動していて、和歌山市にも拠点を持つシビレ株式会社に所属しています。その中でローカルディレクターという立ち位置で和歌山市の魅力やそこで暮らす人々の思いを動画や記事を通して発信していく予定です。
地域の方にとっても改めて地元の良さに気づいていただけるような情報を届けていけたら、と思っています。
Q 大谷さんが作成する動画はどこでみることができますか?
「Wakayama City Life」という和歌山市公式のシティプロモーションメディアのYouTubeからご覧いただけます。

Q そのサイトには前任の方が作られた動画も多数掲載されていますよね。私もチェックさせていただきましたが、本当に楽しい動画がたくさんありますよね
ありがとうございます。私も着任前から見ていて、とてもユニークで温かみのある内容だなと感じていました。今後もそういった和歌山市の魅力が伝わるコンテンツを発信していきながら新しい取り組みもしていきたいと思っています。
Q いつから掲載していってるのでしょうか?
令和5年から発信をしています。
Q サムネイルを見ているだけでも楽しくなるような、あの人出てるかな〜、といった感じですが、どんな人が登場してるのでしょうか?
和歌山市の職員の方や和歌山市で活躍している人、頑張っている人、輝いてる人などが出演されています。
色々な人を通して、和歌山市の魅力を伝える。それが広がっていく。そして、楽しさも広がっていって、なかなかいい動画になってますよね。
動画も是非みなさんご覧になってください。
明日も引き続き大谷さんにお話し伺います。ありがとうございました。
Wakayama City LifeのHPはコチラ
動画一覧はコチラ
2025年7月30日
☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆
昨日に引き続き、第二回「有吉佐和子文学賞」で奨励賞に選ばれた、開智中学校の滝本昇生さんにお話を伺います。

Q 昨日の放送で、受賞した作品の紹介をいただきましたか、このお話に出てきてる。亡くなられたおじいさんの忘れられない言葉をもう一度、教えてもらっていいですか?
「来年も年明けはここに集まってご飯を食べような」という言葉です。この言葉はおじいちゃんが年明けに親戚が集まってご飯を食べ終わり、帰る前にいつもかけてくれた言葉です。おじいちゃんがいなくなった時、私は一つの言葉の重要性に気づかされました。
Q そこにおじいちゃんへのどういったことを感じましたか?
おじいちゃんが亡くなったというのもありますが、次がまたいつか会えるという意味があり、とても嬉しかったです。
Q この言葉を自分がおじいさんになった時にも言いたい、という内容だったのですが、応募する作品のテーマとして、どうしてこのテーマにしようと思ったのでしょうか?
このエッセイを書く時になった冬休みにおじいちゃんの納骨がありました。その思い出を文章に書き表そうと思ったからです。
Q おじいちゃんがあって、このエッセイが生まれたということで、おじいちゃんのおかげでもありますね。
文章を読んでいても、本当に感動的な内容で、まとまっていて読みやすいなと思ったのですが、この文章は中学一年生の時に書かれた、ということなんですよね。書くのに時間がかかったんじゃないかな、何度も考え直したんじゃないかな、まだ中学一年生ということも考えたら、すごく思うのですが、その辺りいかがですか?
内容をしっかり考えましたが、何度も書き直すということはあまりしませんでした。気持ちがどうやったらいかに伝わるのか、ということを考えて下書きを書き、それを清書しました。
Q それは全部一人でやったんですか?
はい、一人でしました。
Q 大人でも文章を書くということは抵抗がある人も多いのですが、もともと文章を書くことは好きだったのですか?
そんなに好きではありませんでしたが、読むことは好きでした。
Q 今までにもエッセイや作文を書いたり、というのはされていましたか?
いいえ、そこまでしていませんでした。
Q 今回の有吉佐和子文学賞への作品が本格的に、気合を入れて書いた作品になりますか?
はい、そうです。
Q それがいきなり受賞!びっくりですよね。
とてもびっくりしました。
Q 和歌山市で第三回有吉佐和子文学賞も秋ごろに募集をする予定、とのことですが、今後、応募を検討されている方へアドバイスがあればお願いします。
難しく考えず、心の赴くままに気持ちを素直に伝えることが大切だと思います。是非、チャレンジしてみてください。


2025年7月29日
☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆
今回は、令和7年1月に募集をして、6月に授賞式が開かれた第二回「有吉佐和子文学賞」で奨励賞に選ばれた、開智中学校の滝本昇生さんにお話を伺います。

Q 今回、奨励賞に選ばれ、受賞されたとのこと。おめでとうございます。
一般と中高生合わせて1512作品の応募の中から作品が選ばれた、と聞いてどんな気持ちでしたか?
嬉しかったです。先生も一緒に喜んでくださったのでがんばって書いて良かったな、と思いました。
Q 家族はどうでしたか?
家族も一緒に喜んでくれ、自分の応募した作品が受かって、本当に良かったな、と思いました。
Q 先日、有吉佐和子記念館で開催された授賞式にも行かれたとのことですが、参加されていかがでしたか?

市長から表彰状をいただきました。他府県からも受賞者が来ており、大きな賞だなと改めて思いました。最優秀賞を受賞された方の挨拶も素敵でした。
Q この有吉佐和子文学賞というのは400字詰めの原稿用紙2枚以上5枚以内の「エッセイ」の作品を応募するというものなのですが、どうして、応募してみようと思ったのでしょうか?
冬休みの宿題で提出されました。おもしろうそうだったので、是非がんばって書いてみようかな、と思いました。
Q 学校の宿題の中にこのどれかをしておいで、というのがあったということですか?
いいえ、作文を書いてきてください、という宿題でした。
Q 作文を書くということには特に抵抗はなかったですか?
少しありましたが、自分の気持ちをどうやったら表せるか、ということを考えてとても楽しかったです。
Q 受賞された作品をせっかくなので一部を読んでいただきたいな、と思うのですが、お願いできますか?タイトルとその一部お願いします。
「いつか必ず言いたい言葉」滝本昇生
〜略〜
その年の年末におじいちゃんは亡くなった。そのとき、小学六年生だった僕は久しぶりに人の死というものを実感した。その死は三歳の時に亡くなったおばあちゃんの死より強く感じた。
そしてもう一つ強く感じられたものがあった。
それあh、おじいちゃんの言葉だ。
おじいちゃんは一つの言葉の重みというものを僕に教えてくれた。
「来年もみんなで年明けはここに集まってご飯を食べような」それは僕がおじいちゃんになった時に必ず言いたい言葉だ。
おじいちゃんの教えを心にとめていつか必ず孫に言いたい。
そのためにも僕はこの忙しい毎日を生きていきたいと思う。
僕の大好きだったあのかっこいいおじいちゃんのようになりたいから。


ありがとうございました。
エッセイの内容についてはまた、明日伺います。
第2回有吉佐和子文学賞実施結果
2025年7月17日
☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆
昨日に引き続き海水浴を守る大阪ライフセービングクラブの谷口博信さんにお話を伺います。



Q 海水浴でおこる事故はどんなものが多いですか?
日本全国でもそうですし、我々が見てます片男波海水浴場についてもそうなんですけれども、基本的に、事前に溺れないように管理をするのですが、一番多いのは足を切ったりとか、くらげとかいった生物に刺されるとか、そういったことが多くなってるのかな、と、思います。
Q そういう時もライフセーバーの方は出動するのですか?
パトロール本部というライフセーバーが待機している場所に、お客様が来ていただいた時に対応させていただいている状況ですし、パトロールの時にもそういった方を見つけられたらお声掛けをさせていただいてますので、都度対応させていただいてます。
Q パトロールしてる時は何かわかりやすい服装とかあるのでしょうか?
パトロールしているメンバーは認定ライフセーバーの資格を持っていますので日本ライフセービング協会から活動するための服装を準備されています。
Q じゃあ、その服装を見た方に何かあれば声をかけると良いんですよね。
黄色いパト着といわれているものと、赤いパンツを履いてますので、すぐわかるかな、と思います。
Q 実際、海水浴場というと子ども連れ、家族連れが多いかと思うのですが、子どもの事故はいかがですか?
子どもの事故もそれほど多くはないのですが、片男波に関しては。
ただ、やっぱり子どもさんから目を話す親御さんというのが非常に多い状況になっております。海水浴場に来た時に、支度をしている間に目を離してしまうとか、片付けの際に目を離してしまうとか、非常にリスクは高いですので、しっかりとお子さんを見ていただきたいなと思います。
Q よくあるのが波打ち際だったら「そこまでよ」「波打ち際だけだよ〜」というのも、そういう時でも目は離さないほうがいいですか?
そうですね。波に足を取られるというお客様も結構多いので、そこでもやっぱり親御さんに見ていただきたいな、と思います。
Q 海は風や波などの自然環境による危険もあると思います。特に注意する点などありますか?
浜側に向いて吹く風であれば、強風であれば浜側に戻って来れますので、リスクは幾分下がるのですが、逆に沖側に風が吹くと流されてしまう、というパターンがあります。特に大きなフロートを使っているお客様につきましては風で沖側にどんどん流されていきますので、その辺りは風の状況を見ながらでも良いですので注意いただけたらな、と思います。
Q 海水浴での危険を防ぐため、準備した方がいいものなどはありますか?
熱中症というは結構起こる可能性がありますので、水分とかも摂っていただきたいですし、日陰になるようなテントとかも準備して来ていただけたらな、と思います。
Q 最後に市民のみなさんに向けて、谷口さんが伝えたいことをお願いします。
海水浴場って怖いイメージを持たれてる方もたくさんいらっしゃるかもしれませんが、リスクはあったとしても、ルールをしっかり守っていただいて、来ていただくことで楽しい海水浴になるかな、と思います。是非、片男波海水浴場に来ていただいたら、という風に思いますし、ライフセーバーもそれほど多いわけではないのでライフセーバーになりたい、という方がいましたら、大阪ライフセービングクラブのホームページからご連絡いただければな、というふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
大阪ライフセービングクラブのホームページはコチラ
2025年7月16日
☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆
今日は海水浴を守る大阪ライフセービングクラブの谷口博信さんにお話を伺います。


Q ライフセーバーという職業は夏になればよく耳にしますが、どういった活動をされていますか?
夏場、7月8月は海水浴場での安全管理なのですが、ライフセーバーは5月から大体10月末くらいまでのほとんど1年間活動していまして、海水浴場での活動以外は「オープンウォータースイミング」とか「トライアスロン」の安全管理をしています。
Q 今、実際に片男波海水浴場に来ているのですが、ここ以外でいつ、どこで活動されているのですか?
和歌山であれば片男波海水浴場以外にも、磯の浦海水浴場や白良浜海水浴場といったところで活動をしている状況です。
Q 特に海水浴場が開かれている2ヶ月はすごく忙しくなると思います。どんなメンバーが何人くらい活動されているのすか?
7月8月と海水浴場開設期間につきましてはやっているのですが、大体メンバーとしては8割くらい大学生になってまして、2割は社会人になっています。
社会人は週末しかお休みがないので平日については大学生が対応して、週末だけ社会人が入ってくるような感じです。大体1日10名くらい、という形になるかな、と思います。
Q 夏休みだったら、大学生たちも夏休みになっていてどっぷりとライフセービングに集中できるわけですね。
そうですね。住み込みでずっと海水浴場で活動する、青春というか、そういった機会になるかと思います。
Q 実際にライフセーバーとして働くには、資格は必要になってくるのでしょうか?
日本ライフセービング協会が発行してます「認定ライフセーバー」という資格がありますので、その資格を持った人間がライフセーバーとして各浜に配属されるという形になります。
Q 気になるのがその認定制度なのですが、実際に座学であったり、実技であったり、どんな内容になってくるのですか?
座学はもちろん心肺蘇生法であったり、ライフセービングの今までの実績や背景やそういったところの学習をしつつ、浜ではライフセーバーが実際に活動するために必要なレスキューボードとかレスキューチューブ、そういった救助機材をどういった形で使うか、といったところを実際に体験していただいて、身につけていただくということになるかな、と思います。
Q トレーニングとして砂浜を走ったり、何m、何km泳いだり、というのはあるのですか?
「ランスイムラン」というのがあって、浜を走って、海を泳いで、また戻ってきて走る、というような非常にハードなトレーニングもあります。身体能力も必要ですけれども、座学での知識も必要になってくるかなと思います。
Q 「ランスイムラン」まさにライフセービングの動きですね。
見つけた→走った→海に行った→助けて→また戻ってくる。
いかに早く溺者を浜にあげるか、というのが大事になってくるので、そういったスキルは必要かなと思います。
明日も引き続き伺います。
大阪ライフセービングHPはコチラ