3/5放送 知ってるようで知らない和歌山城の歴史「わかやま歴史館」②

2025年3月5日

☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

昨日に引き続き今日も「和歌山城の知ってるようで知らない歴史」「わかやま歴史館」について和歌山城整備企画課 伊津見孝明さんにお話を伺います。

Q 昨日は「わかやま歴史館」に入って、目に映った「お城の模型」や「シアタールーム」展示室の「金の印鑑」について伺いました。盛りだくさんになってるので、その中でも、という伊津見さんのおすすめを教えてください。
おすすめと言ってもいくつかあるのですが、まず、入って左手の壁に和歌山城の歴史に関する年表を貼っております。これは築城より前の雑賀衆が治めていた中世の戦国時代の頃から、今の天守閣が再建される昭和33年まで、その間で起こった和歌山城に関係する出来事を並べて展示しています。お城の歴史の流れが一目でわかるものです。

それから、雑賀衆の和歌山城の関係する、過去の発掘調査の出土遺物も次に展示をしております。特に雑賀衆に関しては鉄砲玉も太田城(今のJR和歌山駅の東側にあった雑賀衆のお城)からも出てきていてすごく貴重なものです。

さらにそこから先に進みますと、壁一面に当時の和歌山城の建物の配置とかを描いた巨大な城内惣御絵図という絵図が壁にプリントされております。実際触ることができますので、今自分たちがどこにいるか、とかそこで辿ることができます。

その次、目を少し右側に転じますと、今、紀州徳川家の別邸である養翠園に残されている「実際庵」というお茶室があるのですが、原寸大で再現した模型が展示されております。

その先にケースが3ケースほど続くのですが、現在企画展として「和歌山城の石垣」に関係する展示をしております。この「わかやま歴史館」では年に3回、展示物を入れ替えて和歌山城や紀州徳川家をテーマにした企画展をやっております。たまたま今回はこの時期はこの企画展にあたっていた、ということです。是非、そういった企画展示も見てほしいと思います。

Q 展示しているだけでなく、壁であったり、実際触ることができる、体感できるというのもまた嬉しいので、是非、見て触って体感して欲しいですよね。
そうですね。見るだけではなくて実際に手に触れていただくことで、より和歌山城のことがわかりやすく感じられるんじゃないかと思います。

Q 和歌山城を知るだけでなく、和歌山の歴史、近代のことも学べるんですよね
はい、そうです。2階歴史展示室の第二展示室では「陸奥宗光」「南方熊楠」「川端龍子」「松下幸之助」最後に「有吉佐和子」と5人の和歌山ゆかりの近現代の有名人の方に関する資料も展示しております。

Q これも貴重なものがたくさんありますので、入れ替えとかあるのですか?
そうですね、不定期ですが、一部入れ替えをしたりもしています。

Q 最後にメッセージやお知らせをお願いします。
わかやま歴史館では江戸時代の和歌山城の姿を再現した精巧なVRの映像を流しております。これを見ると江戸時代の和歌山城のことがすごい理解しやすいので、是非、みなさん見にきていただければと思います。
わかやま歴史館のHPはコチラ

3/4放送 知ってるようで知らない和歌山城の歴史「わかやま歴史館」①

2025年3月4日

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今回は、シリーズでお伝えしている和歌山城の知ってるようで知らない歴史」について和歌山城整備企画課 伊津見孝明さんにお話を伺います。

Q 今は市役所の向かいにある「わかやま歴史館」に来ています。わかやま歴史館とはどういった施設かおしえてください。
「わかやま歴史館」といいますのは2015年にオープンしました。和歌山城や紀州徳川家に関係する資料を展示したガイダンス施設になります。当時の和歌山城の姿をVRで再現した映像も放映しておりまして、かつての和歌山城の姿を知ることのできる施設でもあります。

Q 今、現地にいるのですが、まず目につくのが白い和歌山城の模型。これは触ってもいいのですか?
はい、これは触っても大丈夫です。目の不自由な方でも天守閣の形を触ってわかるような工夫がされております。

Q 最初、子供達がこれで楽しめるものなのかなと思っていましたが、目の不自由な方も触ることで、ここに屋根があって、この高さがあって、と体感できるのがいいですね。
そうですね。やっぱり触ることで得られる情報もたくさんあると思いますので、たくさん触っていただいて天守閣の大きさを手のひらで実感していただけたらと思います。

Q そして、その模型からちょっと左手の方に目を向けると、ど〜んと「シアタールーム」がありますね。このシアタールームの見所は何でしょうか?
和歌山城の歴史をこのシアターを見て10分弱の放映ですが知ることができる、加えて専門家によるきちっとした考証を元に和歌山城のかつての姿(櫓や御殿や門や土塀などそういったもの)をVRで再現しておりまして、これを見ることで、今、残っていない和歌山城の建物の姿を知ることができる。そこが見所と思っています。

Q 私も見せていただきましたが、自分がその時代にタイムスリップしたような感じで、和歌山城がすごくかっこいい〜🏯✨って、すごく感動しました。
ありがとうございます。

Q そこから中に入りますとバーンと目につくのが金色に輝く・・・これは何になるのでしょうか?
真ん中に置いてある、ケースの中に入っている金色の印鑑なのですが、これは資料名は「獅子中印」と言いまして親獅子の中に子獅子が入っていて、その子獅子の中に当時藩主が書画を書く時に押印をしていた印鑑の印面が刻まれた正方形の印が収納されるような印鑑になっております。

Q 本当に価値があるって感じがします。じっと見入っていると、この4つの立方体の全ての面が印鑑になってるんですよね。
はい、そうなんです。しかも赤い朱肉の跡がついてるので、おそらく実際にお殿様が使ったものだと思われます。

まだまだお話明日も引き続き、伺っていきます。ありがとうございました。
わかやま歴史館の詳細はコチラをクリック

2/27放送 和歌山大学「社会インフォマティクス学環」②

2025年2月27日

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昨日に引き続きは国立和歌山大学に令和5年4月に新しくできた教育組織「和歌山大学 社会インフォマティクス学環」について学環長の竹内哲治先生2年生の中村英慎さんにお話伺います。

Q 中村さんは志を持ってこちらに入学しました。実際、入学してどんな授業を受けているのでしょうか?
例えば、ミクロ経済学という経済学の分野だったり、機械学習というデータ分析の分野だったり、幅広い分野の授業を受けさせていただいてます。

Q 想像していた授業を受けていますか?
色々な分野を学べて楽しいですし、その分野もその学部生と一緒に授業できるので本当に楽しいと感じております。

Q その楽しいと感じている授業の中で、これが特に楽しいとかスペシャルだって思うものは何ですか?
授業ではデータサイエンスという授業があります。そこではデータを実際に加工したりする方法を学んでいて、実際にどう考えるかという勉強をしてる授業で、本当に自分がやりたいと思っているデータ分析に一致していて、あ〜これがやりたかったからこの大学に入ったんだな、という授業ができて本当楽しいと感じております。
また、授業とは違うのですが、夏休みに先生に連携していただいてクオリティソフト社だったり、ダイワハウスさんに見学に行かせていただいたきました。企業さんの考え方を知ったり、他にもデータを使った演習などもさせていただいたりしておりますので、そこでも本当に楽しく活動させていただいております。

Q 学校の中だけでなく実際に体験できるのが、学んで嬉しいな、って思いますよね。
1,2年生からそういう体験ができるので本当に嬉しいと感じております。

Q 入学する前と、入学してみて将来の目標が変わったり、やっぱり!って強くなったりしていますか?
データサイエンティストとしましてはデータから何を読み取るのか、というのが本当に大事だなと思いました。そこで、そのことをもっと鍛えるためにもっと幅広い知識だったりを吸収していきたいなと思っています。

Q 夢がどんどん広がっていきますね。では、竹内先生にも伺います。この社会インフォマティクス学環の強みは何でしょうか?
なんといってもこれからの文理融合のハイブリッドな人材育成です。また、学生定員も少人数精鋭で、そのため小回りが利くことから外部連携を重視し、1年から現場で行われる企業研修や演習を通して実社会に触れることです。
先ほど学生からもあったように、夏休み春休みを利用して和歌山県外、また東京の企業さんや日本旅行業界でも実習や研修を行なっております。

Q 最後に市民のみなさんに向けてメッセージをお願いします。
(先生)地域企業のDX化のお手伝いや市町村などの諸問題の解決に自治体とも連携をしてまいります。是非、学生が街に出て活動する際には生のお声を聞かせていただければ幸いです。
(中村さん)高校生や学生に向けてなのですが、社会インフォマティクス学環では幅広いことが学べて、新しいことができる場所だと感じております。是非、入学した際には一緒に楽しいことをしてきましょう。

和歌山大学のマスコットキャラクターと
和歌山大学社会インフォマティクス学環のHPはコチラ

2/26放送 和歌山大学「社会インフォマティクス学環」①

2025年2月26日

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今回は国立和歌山大学に令和5年4月に新しくできた「和歌山大学 社会インフォマティクス学環」について学環長の竹内哲治先生2年生の中村英慎さんにお話伺います。

Q  国立和歌山大学といえば、皆さんご存知の大学ですが、改めて和歌山大学について教えてください。
和歌山大学はおよそ150年の歴史がある和歌山県唯一の国立大学です。
本学には、教育学部、経済学部、システム工学部、観光学部、社会インフォマティクス学環の4学部1学環の学びの場があり、およそ4500人の学生が学んでいます。

Q その中で今回ご紹介していただく「社会インフォマティクス学環」とはどういったものになりますか?
名前はちょっと難しいですが、経済学・観光学を中心とした社会科学と情報学・データサイエンスを中心とした工学の文理融合のハイブリッドな教育組織となっています。

Q 文理融合の教育組織って全国的にも珍しいですよね?
最近はこういうのが色々できてきていますが本学でも新しい試みとして作られた教育組織です。

Q 学部でも学科でもない枠組みということですが、どういう狙いで和歌山大学に作られたのでしょうか?
名前は学環ですが、学部担当の教育組織です。学部だと縦割りの閉塞的な枠組みでしか教育ができませんが、学環は文部科学省が進めている横のつながりを利用した学部連携を活かした教育組織となっています。
経済学部・システム工学部・観光学部・データインテリジェンス教育研究部門の4つが協力してできている学環です。
特に地方自治や地方産業の活性化、エネルギー問題と経済の最適化、観光マーケティングによる具体化、それらをデータを分析し情報を応用することで社会を経済を豊かに強くすることを目的としています。

Q 次に学生の中村さんにも伺います。この「社会インフォマティクス学環」をができた年に入られたということですが、どうしてここを選んだのでしょうか?
社会インフォマティクス学環では統計学や経済学、経営学などを2つ以上の学問の分野を横断的に学べるカリキュラムを組んでいただいております。そこで僕は元々商品企画などマーケティングをしたいと考えていまして、データ分析が必要になるな、と感じておりました。そこでデータ分析ができる学部とかないかな、と調べた時に和歌山大学社会インフォマティクス学環が今年からできるよというところを見つけまして、そこで入学させていただきました。

Q 学年は今、何人くらいいるのですか?
僕の同じ学年は41人入学しております。

同じ志を持ったメンバーでスタートしたわけですね。明日も引き続きお話を伺います。
社会インフォマティクス学環のHPはコチラ

2/20放送 在住外国人のための日本語教室について②

2025年2月20日

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昨日に引き続き和歌山市国際交流課が実施している「在住外国人のための日本語教室」に来られている方にお話を伺いします。

Q お名前を教えてください
ジアン・レンキーです。

Q どちらの国から来られましたか?
カンボジアから来ました。

Q 和歌山での生活はどうですか?
楽しいです。

Q いつもは何をしてますか?
お仕事です。

Q お休みの日は?
スーパーへ行って料理作って色々。

Q 楽しいですか?
とても楽しいです。

Q ありがとうございました
អរគុណ ច្រេីន(オークン・チュラウン)

Q 続きまして男性の方に伺います。お名前をおしえてください
マーティン ミラーです。

Q どちらの国から来られましたか?
アメリカ アメリカ人です。

Q アメリカの何州でしょうか?
カリフォルニアのベーカーズフィールド

Q 和歌山市の姉妹都市ですね。
はい

Q 日本に来てびっくりしたことは何ですか?
すごい自転車。いっぱい!いっぱい!

Q 趣味は何ですか?
趣味はレゴブロック集め。仕事忙しい。だから、使います。買い物買い物買い物。

Q 和歌山は好きですか?
めちゃ大好き。和歌山の人、優しい。そう、めっちゃ大好き。

Q 男性の4人の方がいらっしゃいますのでお伺いします。

Q お名前を教えてください。
はい、私はヴィです。ベトナムから来ました。

Q どうして日本に来ましたか?
私は日本へお金稼ぐためです。

Qお名前を教えてください。
ヴアンです。

Q どの国から来られましたか?
ベトナム。

Q いつ来ましたか?
7月きた。

Q お名前教えてください
私はダンです。ベトナムから来ました。

Q 好きな食べ物はなんですか?
ラーメンが好きです。

Q お名前教えて下さい
私はルアンです。ベトナムから来ました。

Q 休みの日は何をしていますか?
日本語の勉強をします。

Q ありがとうございました。
Cảm ơn

来年度も「在住外国人のための日本語教室」が実施される予定ですので、気になる方は国際交流課までお問い合わせください。

2/19放送 在住外国人のための日本語教室について①

2025年2月19日

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2025年は4月から大阪・関西万博が開催されます。いろんな国の方々との交流の機運が高まる中で、今回は和歌山市国際交流課が実施している「在住外国人のための日本語教室」に来られている方にお話を伺いします。

Q まずはこの日本語教室の講師をされている平野典子先生にお話をお伺いします。この日本語教室はどんな方を対象に開かれているのでしょうか?
和歌山市に住んでいる外国人の方で日本語を学びたい、という方を対象にしています。
授業はレベルに合わせて2つのコースがあり、どちらも週に1回ずつ前期後期合わせて1つのコースで年間30回行っています。

Q 色々な国の方が参加されてるでしょうね?
そうです。現在はアメリカ、フランス、中国、フィリピン、ベトナム、パキスタンなど8カ国から約20人の方が参加されています。

Q 色々な国の方ということは何語で授業はされるのですか?
言葉は全部日本語で授業しています。

Q 学んでいる皆さんはどんな理由で日本に来られているのでしょうか?
理由は様々です。市内の会社で働いている方や、英語の教師をしている方、大学で研究をしている方などがいらっしゃいます。

Q 実際にはどんな授業をされているのですか?
コース1全く日本語がわからない方を対象に、ひらがなカタカナの読み書きから簡単な日本語を学んでいます。
コース2では、普段の日本の生活で使える簡単な日常会話を学びます。
どちらのコースでも日本語のテキストやモニターを使いながら、話す聞く読む書くを織り交ぜながら楽しく学べる内容になっています。

Q みなさんにとって交流の場にもなりますよね。
そうですね、母語の違う方が日本語でお話をされているっていうような風景があって、共通言語が日本語になっているということで大変嬉しく思っています。

Q 日本語を学びながら、また和歌山を知りながら。。すごくいい場になりますね。
そうですね。和歌山が好きになってくれたら嬉しいです。

Q 教室に来られている生徒さんにもお話しを伺っていきます。
 お名前をおしえてください
わたしはチョウ ギョウ ウです。

Q どちらから来られましたか?
中国 遼寧省 大連市から来ました。

Q 日本の食べ物で好きなものはありますか?
はい。刺身と寿司が大好きです。

Q 日本へ来られたきっかけは何ですか?どうして日本に来ましたか?
日本人と結婚して日本に来ました。

Q しあわせですか?

いま、しあわせです。

Q ありがとうございました
謝謝

2/12放送 令和6年度SDGsアクション受賞「制服リユースSHOP KAKAYA」②

2025年2月12日

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今回も昨日に引き続きNPO法人 はぐくみ「制服リユースSHOP KAKAYA」を代表して木野歩美さんにお話を伺います。

Q 今、実際にお店におじゃましていますが、たくさんの制服があります。この制服はどのように集められているのですか?
毎年、卒業シーズン前に県立の高校に訪問して卒業生の保護者宛にお手紙を配布してもらってます。学校に回収ボックスを卒業から2週間置かせてもらったり、きのくに信用金庫さんの9店舗に2ヶ月間、後はビッグ愛の1階に常時設置して集めています。

Q 色々な方法で制服を出すことができるんですね。
そうです。卒業して不要になった制服を次の子どもへっていう形で寄付してもらえればと思います。

Q 集められた制服はどのように整えていくのでしょうか?
私やボランティアの方の手を借りて破れやホックの取れなどを修理してクリーニングして、きれいに検品して次の子どもが試着する前に準備します。

Q 1着1着検品をして、ホックやほつれも直してくれるんですね
そうです。もちろん次に着る時にホックとか取れていたりすると、今、あまり洋裁のできるお母さんとか少なくなってきていて、おばあちゃんとかにやってもらうということになるので、できる限り、検品した時に外れてたりしたらつけ直させてもらってます。

Q それを受け取った、購入された方の感想はいかがですか?
本当に助かっているって言ってくれる人がほぼです。卒業まで2ヶ月とかで新品買うのが勿体無いとかありますよね。後は成長時期ですぐに大きくなって成長してくれることは嬉しいのですが、着れなくなってまた新しいのを買わなくてはいけない、ということになると思うので、リユース品だとやっぱり定価の3分の1以下で売ってますので、他のものを買ったりとか、他の事に別にお金を使ってもらうことができると思うんです。

Q 展望、今後何か具体的にありますか?
この利益を元に誰でもが通えて、居場所になるような「つれもて食堂」をしたいと思います。
高齢者の方に生きがいを持ってもらったり、子どもと高齢者の方の孤食をなくしたり子どもには居場所を作りたいと思います。
地域のつながりを作って昔の日本の多世代交流みたいな場所、それが防災にもつながると思います。

Q 最後に市民のみなさんにメッセージをお願いします。
学生服は1枚目は新品を購入して、2枚目や3枚目洗い替えにうち(「制服リユースSHOP KAKAYA」)を利用してもらったらと思います。多くの方に利用してもらってエコな暮らしをしましょう。
また、協力してくださる方も募集しています。基本はLINEで連絡くだされば折り返し連絡します。
NPO法人はぐくみがやっている制服リユースKAKAYAをよろしくお願いします。

2/11放送 令和6年度SDGsアクション受賞「制服リユースSHOP KAKAYA」①

2025年2月11日

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今回は「令和6年度和歌山市ベストSDGsアクション」として市民等の投票によって選ばれ、受賞されたNPO法人 はぐくみ「制服リユースSHOP KAKAYA」を代表して木野歩美さんにお話を伺います。

Q 今回、受賞おめでとうございます。取り組まれている「SDGsアクション」について教えてください
学生服のリユースの活動をしています。学生服が不要になった子供から必要な子供へ橋渡しになっています。

Q この取り組みを始められたきっかけは何だったのでしょうか?
2019年に今21歳になる息子がいるのですが、高校に入学して、全部(制服を)揃えますよね、その後、衣替えをしてすぐに雨の日に自転車で転倒してズボンを破ってきて新品を購入することになったことがきっかけになります。

Q 今から着るという時に、また買い直すのはショックですよね。
そうなんです。ミシンで当て布をして直したのですが子供がちょっと恥ずかしいというので、もう一回新品を購入することになったんです。

Q その時にこんなリユースがあればいいな、と思われたんですか?
そうです。絶対に私みたいに困っている人いるはずと思ったんです。やっぱりサイズアウトしたりとかして、買い替えないといけない時というのが来ると思うので。特に男の子だったら破ってきたりとかいうこともあるので、絶対そういうので困ってて必要とされるだろうなと、その時に確信してました。

Q この「制服リユースSHOP KAKAYA」さんでは、どういった制服を販売していますか?
県立の高校と私学、和歌山市内の中学校、近隣の中学校、少しですが保育園や幼稚園も扱っています。あと、体操服も高校の制服を買っていただく時にサイズがあれば一緒に買っていただくことが多いです。

Q 男女のバランスもいい感じにありますね。
そうですね。今、2000枚くらいはあると思います。

Q 買いたい、見てみたいな、私の家にもあるだけどな〜と思う方はどうすればいいですか?
買っていただく方に関してはホームページの右上にLINEのQRコードがあります。それを読み込んでもらうか「KAKAYA」で検索してもらって友達を追加してもらって、そこにどこの何が必要か入れてもらいます。
例えば、「和歌山北高校の男子で身長175㎝、体重65㎏、ウエストサイズ73㎝って感じです。」って感じで教えてもらえれば在庫を確認して、あればお子さんを連れて来れる日を予約してもらう感じになります。

Q LINEである程度やりとりをして、後は店に来て試着をするだけなんですね。
そうです。私が準備をしておくので、それを試着して、ちょっと大きい方がいいのか、それともピッタリのがいいのか、それはお子様とお母さんで決めてもらう感じになってます。

まだまだお話お伺いしていきます。明日も引き続きよろしくお願いいたします。
「制服リユースSHOP KAKAYA」HP

1/30放送 和歌山城の知っているようで知らない歴史「堀」

2025年1月30日

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今回は「和歌山城の知っているようで知らない歴史」について和歌山城整備企画課の伊津見孝明さんに伺います。

Q: 前回は石垣の話についてお送りしましたが、今回は和歌山城を取り巻く「堀」についてです。
和歌山城には、大きく現在の和歌山城公園区域を囲む内堀とその北側を流れる市堀川及びそこから派生して伸びていた外堀の2つが存在していました。

Q: 堀もやはり豊臣・桑山期から全て存在していたわけではなく、歴代の城主が徐々に整備していったような感じでしょうか。
そうですね。例えば市堀川は浅野期に完成したと考えられています。

Q: やはり和歌山城の堀は、攻めてきた敵を撃退する事を第一に考えて作られているんでしょうか。
戦時における防御施設だったのはもちろんですが、和歌山城の場合、堀は外部から物資を運ぶ際の水路としても機能していた事が特徴として挙げられます。

Q: 物資を運ぶための水路。という事は、堀の中を船が物資を運んで行き来していたという事でしょうか?
そうです。船から荷揚げがしやすいように、西汀丁隣にあった吹上口と東外堀には雁木と呼ばれる階段が存在していた事がわかっています。

Q: 大奥で暮らしていた女中達の生活用品が、堀を通じて城内に搬入されていたかもしれないですね。
そうですね。堀はどうしても戦時における防御施設として見られがちですが、江戸時代は平和な時代が続きましたから、生活物資を運ぶための水路ということで堀も実用的な使われ方をされるようになったわけです。

Q: 私のイメージが全く変わりました。堀の使われ方からも戦乱の時代から平和の時代への移り変わりが読み取れますね。
和歌山城の堀は、そうした時代の移り変わりを反映したものでもあるのですが、残念ながら明治維新後に都市化に伴って次々と埋め立てられてしまい、今では景観もだいぶ変わってしまいました。今残っている内堀も何度も埋め立ての危機に見舞われているのですが、南方熊楠による反対運動等のおかげでなんとか残ったという経緯があります。

Q: 埋め立てられてきた、というのはどうしてですか?
都市化に伴って大きな街を作っていくという中でお堀が街中にあるとどうしても邪魔になってきたり、水が滞留して、それが悪臭の発生の元になったりして埋め立ててしまおうという話になってくるんです。和歌山城の南側にかつて南堀というお堀もありましたが、そこも結局水が澱んで悪臭が発生していたのでそれを取り除くために埋め立て、今のつつじ園になったという経緯があります。

堀も色々な歴史があるんですね。

1/29放送 和歌山城の知っているようで知らない歴史「和歌山城の石垣」

2025年1月29日

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今回は「和歌山城の知っているようで知らない歴史」について和歌山城整備企画課の伊津見孝明さんに伺います。

砂岩で積まれた石垣(けやき大通りから二の丸側を向く)

Q: 前回は天守と紀州徳川家をめぐるエピソードを中心にお送りしましたが、今回は和歌山城の構成要素でももっとも重要な石垣についてという事でお話お願いいたします。
和歌山城ではやはりシンボル的存在である天守に光が当たりがちですが、城内各所に残る石垣もまた大切な文化財です。

Q: 色んな材質の石が見られますよね。
材質でいうと結晶片岩、砂岩、花崗斑岩の3種類が確認されています。

Q: それぞれの石の特徴を教えてください。
結晶片岩は全体的に緑っぽい色をしており、石が横にしか割れないという特徴があります。だから、城内で結晶片岩を積んだ石垣を見ると扁平な石が多いです。
一方、砂岩は灰色っぽい色をしており、結晶片岩と違って石が柔らかく加工がしやすいのが特徴です。最後に、花崗班岩は、主に熊野周辺で採れる石で、全体的に肌色をしています。

結晶片岩で積まれた石垣(鶴の渓)

Q:  花崗班岩は、主に熊野周辺で採れる、とおっしゃっていたのですが、 他の石はどこから採れるのでしょうか?
結晶片岩は和歌山城の周辺で主に採れる石材です。具体的には岡公園にもかつては採石場があって今でもそこに石を採った痕跡が残されています。
砂岩は主に友ヶ島で採れる石でして、おそらく海で船を使ってこの和歌山城まで切った石を運び込んだと考えられています。

Q: 非常にバラエティに富んだ石で石垣が造られているんですね。また積み方も見ていると色んな形式が見られますよね。
和歌山城では主に自然の石をそのまま積んだ野面積、石の表面や石同士が接する部分のみ加工して積む打込み接ぎ、石と石の間に隙間がないくらい精密加工して積む切り込み接ぎの3種類の積み方が見られます。

Q: 石を積んだ時の隙間のなさ、石垣にカーブがあったり、ピンととんがっていたり、この技術、すごいですよね。
織田信長、豊臣秀吉の時代にはそんな技術というものは、まだ開発されなかったのですが、たくさん信長・秀吉時代に全国で築城がいっぱい行われ、そうした中で技術がどんどんレベルがあがっていって、最終的にはそういった高い石垣も作られるようになったんだろうと考えられています。

花崗斑岩で積まれた石垣(伏虎中門跡)

Q: 石垣が積まれた時期はだいたいわかるのですか。
結晶片岩の野面積が豊臣・桑山期、砂岩の打ち込み接ぎが浅野期・徳川期、花崗斑岩の切り込み接ぎが徳川期と説明できるのですが、一部例外もあり、今後も研究が必要と考えています。

Q: 当てはまらない石垣だとどこが挙げられますか。
天守台石垣下、今の券売所から先にあるスロープ状の通路を支える石垣ですね。幕末に築かれた石垣ですが、ここは結晶片岩の切り込み接ぎのような、石をきれいに加工して隙間なく積んでいるという特徴があります。

また、和歌山城に行った時の楽しみが増えました。

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