11/25放送 知ってるようで知らない和歌山城の歴史②

2025年11月25日

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今日も昨日に引き続き「知ってるようで知らない和歌山城の歴史」について和歌山城整備企画課の伊津見孝明さんにお話伺います。

Q 私たちは今、西の丸庭園に来ています。こちらは風情があって・・そんなお話を昨日伺いました。今日は建物について伺います。色々な建物ありますよね。
数は多いというわけではありませんが、庭園内には建物がいくつかあります。
今、池に突き出した形で建っている建物がありますが、これは鳶魚閣(えんぎょかく)という建物になります。

Q 池に突き出ていて、水面の光が建物に映って、すごく綺麗ですね。
そうなんです。池に突き出している建物で、建物の形としては「釣殿」と呼ばれる形の建物になります。これは平安貴族の邸宅にあったような建物なのですが、作られた理由ははっきりわかっておりません。

中に入ると、お庭の池を一望することができる、四方の障子が開けられるようになっていますので、これを全部開け放つとお庭の池が全部座りながらにして見渡すことができる。おそらくそういうことを考えると眺望を意識して、眺めを意識して作られたものだろうと思います。

Q ここで何をされていたんでしょうね
ここでお月見とか、部屋の中で歌を考えられたりとかしてたんじゃないかな、と思います。

Q そして、よく西の丸庭園と言えば「お茶」をされる方も多いかと思うのですが、お茶室もありますよね。
西の丸庭園の市役所側に和歌山市出身の実業家である松下幸之助さんが寄付していただいたお茶室「紅松庵」がございます。

Q 昔、そのまた昔、違うところにもお茶室があったとか。
今の場所とは変わって、今度は西の丸庭園の一番西側の高台になっているところにお茶室がありまして、そこからだと、今はちょっと木が茂って難しいのですが、昔はもう少し木が少なかったはずなので、お庭が一望できる位置にお茶室があったんです。だから殿様はそこでお茶を立てながら、しかも庭を一望しながらお茶を飲む、という、すごい贅沢なお茶室があったと考えられています。

Q そう思うと、こちらの造り、川のような水の流れや、橋も違う種類のが二つあったりして、絵になってますよね。

上から見ても下から見てもどこから見ても絵になるというのは、その通りだなと思います。

Q すごく計算されてますね。ちなみに伊津見さんのおすすめの場所はありますか?
庭園の一番上の橋、紅葉谷橋という橋がかかっているのですが、そこから見る庭園の景色というのが、庭園の奥行きがわかるので橋の上から見る景色が好きです。

Q では、またこちら西の丸庭園からお堀の方を見ますと、気になるところがありますので、次回はそちらを案内してもらえますか?
次はこの奥に見える「御橋廊下」こちらをご紹介したいと思います。
和歌山城のHP

11/24放送 知ってるようで知らない和歌山城の歴史①

2025年11月24日

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「知ってるようで知らない和歌山城の歴史」について和歌山城整備企画課の伊津見孝明さんにお話伺います。

Q すっかりシリーズとなりました「お出かけバージョン」。今日は西の丸庭園に来ています。
ホント、風情ありますね。

そうですね。ちょうどこの季節、涼しくなりましたので散策するにはちょうどもってこいの季節ですね

Q 西の丸庭園の歴史はどういった感じになるのでしょうか?
この和歌山城の西の丸に位置する西の丸庭園ですが、実は作庭、つまり作られた時期がまだよくわかってなくて、はっきりしているのは関ヶ原の戦いの後には作られただろうという風に今の所、説をとっております。

Q その時に、すでにこの風情ある形ができていた感じなんでしょうか?
そうですね。一気にできたか、段階的に作り上げていったか、というのはちょっとわからないですが、少なくとも江戸時代の初期にはあっただろうということになっています。

Q この西の丸庭園は「紅葉谷庭園」として親しまれていますが、紅葉も多くて季節を感じますね。
本当に今となっては和歌山市における紅葉の一大名所という形になりまして、毎年11月から12月にかけては本当に多くの方に来て、紅葉を楽しんでいただいております。

Q 全国から、そして世界から来られているこちらの庭園。特徴は特にどんなところにありますか?
まず、ひとつはこの目の前にある庭石がひとつあります。これは結晶片岩という和歌山城の石垣にも使われているお城の周辺で採れる石をふんだんに使っているということ。緑がかった色をしているので雨上がりとかになると、また綺麗な色をして、またお庭の印象が変わるんです。

Q 今、お話いただいたこの岩は、こちら橋が2つあるのですが、市役所の方から入ってきて下に降りてきた方の橋にあるんですよね。

そうです。あとはもう庭園の池の護岸とか庭石に使われているところを見ると全部結晶片岩で、全部使用されてますので、和歌山らしい、そんなお庭ですね。

Q 他にはどんなところがありますか?
あとはですね、この今目の前にお庭の池が広がっていますけれども、これは池といいながら実は和歌山城の内堀のいわゆる終点の部分なんです。つまりお城の堀がお庭の池として使われているところがまず大きなポイントで、普通、お堀って防御のための戦うための施設ですが、ここはお殿様が鑑賞をするためのお庭の池にかわっているということで、多分戦国の乱世の世から平和の時代へと変化していく中で、この堀に求められる機能も変わっていった。それがちゃんと現れているのが特徴かなと思います。

Q 時代の移り変わりも感じられる場所になりますね。
そうですね。なかなかこういう堀をお庭に池に見立ててる庭園があるお城って全国的に見てもほとんどないです。

まだまだお話は続きます。明日も引き続きよろしくお願いいたします。



11/19 放送 まちドリ2025②

2025年11月19日

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昨日に引き続き、今週末の11月22日(土)、23日(日)に「みその商店街」で開催される「まちドリ2025」について、運営を委託されている株式会社IKOTAS代表取締役の前川怜輝さんにお話を伺います。

Q まちドリ2025についてもっともっと具体的におしえてください。
まずはトライアル店舗がある、ということですが、それ以外にも色々とありますよね。
そうですね。例えばまちドリオリジナル通貨「ドリ」というのを発行するのですが、これはイベントに主体的に楽しんでいただいた方にプレゼントして、実際にまちドリの出店店舗さんであったりみその商店街の協力していただける店舗さんで使える金券になっているので、主体的に楽しんでいただけるとより楽しんでもらえるという、そんな仕組みとかも用意しています。

Q ドリをゲットするには色々な方法があるんですよね。
そうです。一つだけ紹介すると、この日、謎解きを商店街でやろうと思ってまして、謎解きを解いていただいた方に500ドリ、500円分のドリをプレゼントしようかとも思っています。

Q その謎解きは無料なんですか?
そうです。参加無料で商店街の中で歩きながら考えて楽しんでもらえるような謎解きを今考えていますので、是非是非めちゃくちゃ楽しんでもらえたら、嬉しいな、と思っています。

Q ドリ以外にもありますよね
トライアル出店さまが15組出ていただいてます。それ以外にもマルシェ出店の方も30組弱はいらっしゃいますのでもっと賑やかな商店街になりますし、実はこの日、22日23日、23日の日曜日の夜は「けやきライトパレード」さんの点灯式も予定されていますので、その前にも楽しんでいただけるかな、と思っています。

Q まちドリでみその商店街は店舗としても彩られ、今度はまたけやき大通りは夜はライトアップで彩られ、すごいですね✨
本当にこの1日は和歌山市のまちなかで楽しみきっていただけるんじゃないかと思います。

Q まちドリのまちドリは彩り、というのもかけてあるんですか?
そうです。まちなかイロドリの略称でまちドリってなってます。

Q 今回運営を委託されている、ということですが株式会社IKOTASはまちドリ以外にも色々な活動をされているのでしょうか?
普段はみその商店街で「みそのマルシェ」というイベントを月に1回、第3日曜日に開催しているのと、それ以外でもカフェであったり、コアワーキングスペースをみその商店街内で運営している会社になります。

Q 今後の展望はありますか?
やっぱり、まちとしてのもっと普段から来てもらいたいなと思っているので、新しい店舗さんの誘致であったりとか、遊びに行きたいなと思えるようなまちにしていきたいな、とすごく思っています。

Q 今の前川さんの話を聞いていて企画とかまちドリ自体にも興味を持った方はどこに連絡すればいいでしょうか?
インターネットで「まちドリ2025」と調べていただいて、Instagramのアカウントが出てきます。そちらからご連絡をいただけると嬉しいです。
和歌山市さんに特設サイトも作っていただいていますので、そちらに書いてある連絡先から問い合わせいただいても大丈夫です。

Q 最後にラジオをお聞きのみなさんにメッセージをお願いします。
今週末11月22日、23日 午後1時から6時 
みその商店街で「まちなかイロドリ企画 まちドリ」開催します。
是非とも遊びにきていただけると嬉しいです。お待ちしています。
まちドリ2025のInstagram

11/18放送 まちドリ2025①

2025年11月18日

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今週末の11月22日(土)、23日(日)に「みその商店街」で開催される「まちドリ2025」について、運営を委託されている株式会社IKOTAS代表取締役の前川怜輝さんにお話を伺います。

Q 今回ご紹介いただく「まちドリ2025」について、どんなイベントなのか教えてください
この「まちドリ」は、主催が和歌山市さんで、普段閉まっている空き店舗や空き地で新しくお店を始めたい方のための出店する機会を作るようなイベントとなっています。

Q 「まちドリ」というのは、毎年、実施されている市の事業になるんですよね?
毎年実施されています。

Q 今回はJR和歌山駅前のみその商店街で開催されるのですが、それ以外でも色々なところでされてまうよね。
そうですね、去年だったら北ぶらくり丁であったりとか大新エリアであったりとか、和歌山市内のまちなかエリアといわれるところで複数回開催されています。

Q 3年ぶりにみその商店街で開催ですね。今年は具体的にはどんな内容になっているのでしょうか?
今回もお店を始めたい方が出店していただくのですが、どんな方かといいますと・・・。

革小物を作っておられる方だったり、イタリアンのおばんざいをされてる方だったりとか、あと珍しい業種の方だと、刃物研ぎをされてる方も出店いただく予定になっています。

Q バリエーションが色々あって、どんな年齢の方も楽しめそうですね。
そうですね。あと使っている物件も、普段閉まっているところが出店場所になっていたりもするので、また違った表情を見ていただけるかと思っています。

Q かなりの店舗数になってくるんじゃないですか?
15組さんに出店いただくのでかなり賑やかな日になるのでは、と思っています。

Q 全て空き店舗でされていくんですよね?
そうです。空き店舗、空き地でこの方々に出店していただいて、さらに店舗の前の道路上では同時開催のマルシェイベントも開催しようかなと思っています。

Q トライアル出店ということで普段店舗を持っていらっしゃらない方がこれを機会に・・・とおっしゃっていたのですが、実際にこれを機会に店舗を持とうと考えた方や、持った方はいらっしゃいますか?
もちろん、たくさんおられます。みなさんがご存知の店舗さんも実はまちドリに出店したことがある、って方も多いかなと思いますし、実際はまちドリに出店者さんもそうですし、空き店舗、空き家、空き地もまちドリをきっかけに新しい店舗さんが入ったりしているので、知らない内にこのまちドリの余波をみなさんも受けているんじゃないかなとすごく思います。

Q 店舗を構えたい人にとっても、空き店舗を持っている方にとっても、双方にとって最高にいいですね。
そうですね。なので、これは和歌山市さんの事業なんですけれども、毎年継続していただいてるというのはそういう成果が出ていることもあるのかな、と思っています。

では、明日はその「まちドリ」イベントにつきまして、具体的にもっと深くお話伺っていきます。
ありがとうございました。

まちドリ2025の詳細はこちら

11/14放送 市高デパート②

2025年11月14日

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昨日に引き続き、今週末の11月15日(土)、16日(日)に開催される「市高デパート」について「デパート委員長」藪内 嘉栄さんと、「副委員長」の山本 健心さんにお話を伺います。

Q:昨日も市高デパートの歴史や、学習の場にもなっているということを伺ったのですが、具体的にどんなお店の出店されますか?
仕入の都合で突然変更することもありえるのですが、今のところお菓子・蜂蜜・毛布・ジェラート・文房具・野菜・果物 等さまざまな店舗の出店を予定しています。市高オリジナル商品も販売予定です。

Q:毎年すぐに売り切れる、今年の目玉の品など、注目の商品はあるのですか?
仕入の数にもよるのですが、去年は鮭が早かったです。まんじゅうもすぐに売り切れました。「市和商まんじゅう」から「市高まんじゅう」に名前を変え販売していますが、毎年完売する根強い人気の商品です。注目商品ですが、市高デパートでは毎年違う商品を追加して販売しています。

一昨年は他校が作ったジャムを、去年はドライフルーツを販売しました。
今年は醤油を新たに販売します。

Q: 「市高まんじゅう」も人気ということなのですが、どんなおまんじゅうですか?
「市高まんじゅう」は生徒として参加していたまんじゅう屋さんが卒業後、市高デパートのためにオリジナルの市高まんじゅうを作ってくれました。
種類は「白」がつぶあんで、「よもぎ」がこしあんとなってます。

Q:他にも色々ありますが、どんなお店を出店するか、どうやって決めているのですか?
このような大規模な市高デパートを長年開催することができるのも協力してくれる企業があるからこそ開催できています。ですからまずは例年通りを基本に考えています。去年の反省を踏まえ、話をする時に新しい商品があればその都度検討しています。

Q:今、まさに準備の真っ只中だと思うのですが、生徒のみなさんはどんな流れで出店の準備をされているのですか?
まず4月の委員決めの時デパート委員を決定します。その後本部であるデパート委員と店舗での役割を決定します。総務部、仕入部、経理部、販売部に分かれ、商品データを入力したり、チラシを作成したり、会場を設営したり、それぞれが責任を持って準備します。
生徒自らの力によって運営することにより、大きな自信となっていきます。

Q:では、最後に、市高デパートの開催日程など、ご案内と市民の方へのメッセージをお願いします!
(山本さん)開催は11月15日土曜日 9時から12時と 11月16日日曜日9時から11時30分になります。毎年多くのお客様に来ていただきここまで続けることができました。その感謝とともに、今年も元気に明るく販売しますので、是非お越し下さい。

(藪内さん)今年も市高デパートを開催することができるのも皆様のおかげです。ありがとうございます。明日から2日間、生徒一丸となって盛り上げていきたいと考えています。是非、市高デパートへお越し下さい。
お待ちしております。
和歌山市立和歌山高等学校HP(市高デパート)

11/13放送 市高デパート①

2025年11月13日

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今日は、今週末の11月15日(土)、16日(日)に開催される「市高デパート」について和歌山市立和歌山高等学校の「デパート委員長」藪内 嘉栄さんと、「副委員長」の山本 健心さんにお話を伺います。

Q: まずは、藪内さんにうかがいます。ちょうど今週末に開催の市高デパートですが、毎年恒例のイベントとなっていますよね?どのような催しなのですか?
単に商品を販売するだけでなく生徒自らが店舗の設営、商品の仕入、そして販売、決算までを行う勤労体験学習であり全国的に見ても数少ない貴重な取り組みです。

Q: 歴史も長いのですよね?
昭和52年11月に第1回「市和商デパート」を開催しました。
平成21年度には、校名変更、学科改編を行い、普通科とデザイン表現科が加わりましたが、キャリア教育という側面からも実際的体験を通して、勤労意欲を高め、正しい職業観、勤労観を育成する場として、最適であると確信し「市高デパート」として開催しました。今年で49回目を迎える市高の伝統的な行事です。

Q: 49回目!たくさんの先輩方から受け継いできた歴史があるのですね。この市高デパートは、学習の一環として開催されているのですよね?
市高デパートは授業として行われている体験学習です。教室では学ぶことが難しいことを身につけるために49年間行ってきました。自分の仕事に責任を持ち、みんなが協力することが大切です。そして先生に指示されたことだけをするのではなく、自分で考え、自主的に積極的に仕事ができるように心がけています。

Q: 藪内さんは、現在3年生で、1,2年生のときも経験してきたと思うのですが、学びはありましたか?
はい、同じ目標を持って学んできた仲間たちとの協力することの大切さを学びました。また、販売を実際に体験する中で、たくさんの地域の方々と関わる機会がありました。笑顔や励ましの言葉に触れ、私たちの活動が地域の皆様に支えられていることを改めて感じられました。

Q: 学びもたくさんあると思いますが、生徒のみなさん、いつ行ってもイキイキと販売されていますよね。山本さんも今、3年生ということで、1,2年生のとき販売を経験していかがでしたか?
私はデパート委員として本部に配属されていましたので裏方として販売を支えました。1年生のときは店舗販売を経験しました。実際に店舗の立場になるのは初めてで難しかったことを覚えています。気持ちよくお買い物をしていただくため一人一人との対話を重視しました。
販売を経験することにより、店舗側の気持ちやお客様と対話することの大切さを学びました。

市高デパートは11月15日(土)16日(日)朝9時から開催されます。
明日も引き続きお話伺います。

和歌山市立和歌山高等学校HP(市高デパート)

10/28放送 有吉佐和子記念館②

2025年10月28日

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今日も昨日に引き続き南海和歌山市駅近くの和歌山市立有吉佐和子記念館について、館長の恩田雅和さんにお話を伺います。

Q 今日は施設の中を案内していただけると嬉しいです。まず、記念館の1階にはすてきなカフェがありますよね。
リエールさんというところが入ってくれてまして、ここは和食がおいしいところで日替わり定食「紀ノ川定食」という名前がついています。あるいは「茶がゆ定食」とか、日によっては完売するくらい人気商品です。

ある日の紀ノ川定食

Q そしてまた、その1階には展示室がありますね。
3、4ヶ月に一回展示替えしてるのですが、現在展示してるのは有吉佐和子の長編小説「木瓜の花」という作品があるのですが、それの生原稿を全部展示しています。原稿の量の多さによって長編小説はこれくらいあるんだな、というのを目で感じ取っていただけたらと思います。

Q 原稿が積み上がってるというか、すごい高さがありますよね。そして、生原稿なので書き直した跡もわかって、本来こう書こうとしていたのかな、というのも見えて、いいですよね。

そうなんですよね。作家の考え、思考の跡をですね辿ることができて、とても貴重な資料だと思います。

Q そして2階に上がってくると、また明るくて景色もいいですね。
2階は有吉佐和子がいろいろな名作を書き継いだ「書斎」がそのまま再現されてます。書斎の机と椅子と電気スタンドは東京にあったものをそのまま持ってきてますので、本当にここでいろんな作品が生まれたんだな、というのを実感してもらえる書斎になってます。

Q この2階では毎月、イベントや教室も開催されているんですよね。
有吉佐和子原作のものを劇団ゼロさんが中心になって朗読劇を毎月必ずやってます。ただ、日程は月によって日が変わりますので、毎月10日、水曜日で休館日だったら翌11日、この日に申し込みをしていただけたらと思います。

Q その場合は電話ですか?それとも直接来館して?
電話でお願いしたいと思います。

Q 朗読劇もあって、他にもあるのでしょうか?
2階の和室で偶数月の第一日曜日の午前中、有吉佐和子作品を読む会というのを主催していますので、是非これもご参加いただきたいと思います。

和歌山市民の方だけでなく大阪の方からもこの読書会に来てくださってる方もいますので、是非一緒に有吉佐和子作品を読んで、有吉文学とはどういうものか感じていただけたらと思います。
で、偶数月ですのでこの次は12月7日(日)
テキストが「針女(しんみょう)」という長編小説。これを12月7日のテキストにしますので、是非これを読んでいただいて一緒に参加して感想をみなさんで語りあっていただければと思います。

申し込み先の電話番号は073-488-9880になりますので、もっと詳しいことを聞きたいな、または申し込みたいなという方はこちらまでお電話ください。
有吉佐和子記念館ホームページはこちら

10/27放送 有吉佐和子記念館①

2025年10月27日

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今回は、南海和歌山市駅から徒歩5分の場所にある和歌山市立有吉佐和子記念館について館長の恩田雅和さんにお話を伺います。

Q 今日は有吉佐和子記念館に来ています。和歌山市駅から徒歩圏内にあって、便利な場所ですね。
便利なところにあるので和歌山市を始めて訪れた県外の観光客のみなさんも立ち寄ってくれるんですよ。

Q 有吉佐和子記念館とはどんな施設なのか教えてください
ちょうど3年前。2022年6月に開館しました。この建物は東京杉並区堀ノ内にありました有吉佐和子邸をその場所の設計図通りに和歌山市駅近くに復元したという形です。

Q 有吉佐和子ファンにはたまらない場所ですね。有吉佐和子さんと言えば、和歌山市出身の作家さんですが、どんな経歴を持たれた方になるのですか?
和歌山市との関わりでいうと、昭和6年に和歌山市真砂町の和歌山赤十字病院でお生まれになりまして、生まれてすぐお父さんの勤務の都合でジャワ(現在のインドネシア)へ移って、小学校3年から4年にかけて木ノ本にお帰りになって現在の木本小学校へ1年間通うことになります。

また、すぐにジャワに戻るのですが、昭和20年に疎開のために木ノ本に戻ってきて現在の桐蔭高校の前身の和歌山高等女学校へこれも1年間通うことになるんです。

ですから、和歌山市で勉強したのは僅か2年なんですね。そういう和歌山市との関わりです。

Q 作家として活躍され、有名な作品もたくさんあるのですが、住んでいたところも日本とインドネシアという中で文才というのはどうやって出てきたのでしょうか?
ご本人のエッセイがあるのですが、木本小学校の時に転校してきたのでなかなか馴染めないところがあったらしいです。当時の木本小学校の先生に作文を書いたらすごく褒められたと、それで書くことが好きになった、ということを言ってます。ですから、小学校3年から4年にかけて当時の先生の教えによってご自分は書くことが好きなんだ、という喜びを見つけたみたいですね。

Q そこから色々と作品を書かれて、有名な作品もたくさんありますよね。

代表作はこの和歌山市が舞台の一つになってますが「紀ノ川」ですね。
和歌山で縁の作品というと川シリーズになりますが、「有田川」「日高川」と川三部作といわれています。
お芝居にも何回もなって、映画にもなって、非常に親しまれてますが「華岡青洲の妻」。現在の紀の川市が舞台の麻酔を世界に先駆けて成功したという華岡青洲を扱った大変な名作です。

その作品が展示されているところもありますので、また明日も引き続きこちらの施設の話を伺っていきます。
有吉佐和子記念館のホームページはこちら

10/23放送 NPO法人和歌の浦自然・歴史・文化支援機構主催「和歌の浦あしべ庵オープン1周年記念イベント」②

2025年10月23日

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今日も昨日に引き続きオープン1周年を迎える「和歌の浦あしべ庵」について、施設の管理をされているNPO法人 和歌の浦自然・歴史・文化支援機構の溝端佳則さんにお話を伺います。

Q 昨日は「和歌の浦あしべ庵」について色々とお話を伺いました。今日はもっと詳しくお話を伺っていきます。ここの見所、たくさんあるかと思いますが、ズバリどこになりますか?
なんといっても伽羅岩の眺めが美しい、という方が多いです。県外から来られた人にとっては、とても珍しいようです。

Q その伽羅岩というのは?私たちは今、建物の中にいるのですが、どこに見える岩になるのですか?

この辺で言えば妹背山と今見えてます天狗山の岩肌です。これが香木の伽羅に似た木目があるということで伽羅岩と言われています。

Q なるほど、確かに斜めに線が入っているのが木目に見えますね。これって結構珍しい岩なんですね。
そうですね。江戸時代にここを訪れた本草学者の貝原 益軒という方も非常に珍しい、他の国では見ることがない、と書き残しております。

Q その伽羅岩を眺めながら、その手前にあるのが庭園なんですが、庭園も見事ですよね。

そうですね。庭園内の池なんですが、ここには6月20日過ぎから8月下旬にかけて一面に白い花が咲きます。これも一つの見所になっております。
背後の玉津島神社の見晴台からの眺めも素晴らしいです。

Q このあしべ庵が1周年を迎えるということで、今週末の10月26日(日)に記念イベントを開催されるんですよね。どんなイベントになりますか?

地元の方々に色々なパフォーマンスをしていただきます。明和中学校の生徒さんによる演奏会、西浜中学校のダンス、和歌浦小学校の和歌浦ダンス、あとはフルート演奏、講談、歌声広場、健康体操、紙芝居などと色々なものを予定しております。

Q ステージも盛りだくさんですが、このステージは室内であったり、庭園を使ったり、という感じになるのでしょうか?
駐車場と庭園の芝生広場で行われます。

Q この催しどれも楽しみです。イベントは何時からになりますか?
キッチンカーや販売もされるのですが、これは10時から
各種パフォーマンス11時から行う予定です。

Q 10時から来たらお店も楽しめて、ステージも楽しめるということで、たくさんの方におこしいただきたいですね。
そうですね。10月26日(日)「和歌の浦あしべ庵1周年記念イベント」に是非お運びください。
また、あしべ庵での色々な催し、例えばお茶会や各種講座開催、芝生庭園での演奏会やヨガなどと様々なイベントであしべ庵を活用していただきたいと思っております。

Q 問い合わせ先を教えてください。
和歌山市都市再生課までお願いいたします。
電話は073-435-1048です。
あしべ庵の詳細はこちら

10/22放送 NPO法人和歌の浦自然・歴史・文化支援機構主催「和歌の浦あしべ庵オープン1周年記念イベント」①

2025年10月22日

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オープン1周年を迎える「和歌の浦あしべ庵」について、施設の管理をされているNPO法人 和歌の浦自然・歴史・文化支援機構の溝端佳則さんにお話を伺います。

Q 今、「和歌の浦あしべ庵」に来ています。本当に心地の良い場所です。まずは「和歌の浦あしべ庵」とは、どのような施設なのかおしえてください。
ここは和歌山市都市再生課が整備・管理している施設で、玉津島神社を中心とした、名勝・和歌の浦、その中には万葉の風景を今に残す妹背山や干潟、それから和歌浦天満宮、紀州東照宮、片男波海岸などがありますが、これを周遊するための拠点となるべき施設として整備公開されたものです。

Q タイムスリップしたような、昔の良さがそのまま残ってる場所になってて大好きです。
で、別荘の跡地を改修した施設ということなのですが、、、別荘とは思えないくらい立派の建物と庭園ですよね。

この建物は昭和4年に和歌山市出身の福島嘉六郎さんが建てたものです。福島さんは著名な茶人でもありましたので、床柱に棕櫚の木を使ったり、炉を切った座敷や、竹を使った欄間など茶人としての趣向を凝らしたものになっています。

Q 細部を見ても、楽しめるところが魅力ですよね
NPO法人和歌の浦自然・歴史・文化支援機構のみなさんは、この和歌の浦あしべ庵の管理、和歌の浦の歴史・文化の情報発信や観光案内をされているということですよね?

はい。ここは位置的にも名勝和歌の浦の中心ともいえる玉津島神社に隣接していますので、ここを訪れる方々に周辺を散策していただけるように、パンフレットやお写真の展示を通じて、見どころの多い和歌の浦の魅力を感じていただければ、と思っております。

Q 今、私がいるのは和室ですが、テーブルの上には所狭しと色々みなさんの案内があったりして情報発信の場所になっているんだな、と感じます。
和歌の浦の玉津島神社や不老橋のそばにあって、観光の拠点に抜群の立地ですよね。色々な方がこられるのではないですか?

そうですね。県内の方でもここは初めて来た、という方が結構いらっしゃいます。こんなところがあったのかと、驚かれる方もいます。もちろん観光バスで県外の方も来られますし、外国の方もチラホラと訪れます。

Q 風光明媚なので写真を撮りに来られる方もいらしゃるんじゃないかな、と思います。
この和歌の浦あしべ庵の営業時間をおしえてください。

月曜日が休館日となっております。
開館時間は朝10時から午後4時までです。
駐車場は無料となっております。
土日祝日だけは担当者というか案内人がおります。平日は開館しておりますが、無人になっております。

Q こちらお手洗いもとっても綺麗ですよ、いつでも誰でも楽しめる場所になってますね。
担当の方が毎日綺麗に掃除してくれておりますので、非常に嬉しいです。

では、明日も引き続きお話うかがいます。まずはありがとうございました。

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