7/22放送 日本肝炎デー及び肝臓週間について

2024年7月22日

☆今日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

7月28日は「日本肝炎デー」です。7月28日を含む1週間、今年は7月22日から7月28日を「肝臓週間」として、肝疾患や肝炎についての普及啓発活動を行っています。お話を保健対策課の宮本麻美さんに伺います。

Q 肝臓のはたらきについて教えてください。
肝臓には500以上の働きがあると言われております。その中でも主要なものとして
食事でとった栄養を体の中で使いやすい形に変える「代謝」
有害物質を無毒化する「解毒」
栄養分の消化や吸収、さらには不要な物質の排泄に役立つ「胆汁の生成」
等があります。

Q 生命維持に重要な役割をはたす肝臓ですが、肝臓のがんになることもあるのですか?
全国のがんの死亡数を部位別に見ると、肝がんは5番目に多いがんです。
また、和歌山県の肝がんの死亡順位は、令和4年度、全国でワースト3位と、肝がんで亡くなる方が多い県です。近年、脂肪肝やアルコール性肝疾患が原因の肝がんも増えていますが、肝がんの原因の約65%は肝炎ウイルスによるものです。

Q 肝がんの原因になる肝炎ウイルスについて教えてください。
肝炎ウイルスにはA型、B型、C型、D型、E型などがありますが、肝がんの原因になるものはB型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスです。
治療の進歩により、ウイルス性肝疾患による死亡者数は、減少傾向にありますが、肝臓は「沈黙の臓器」と言われ症状が出にくいので、病状が進行してから感染に気が付くことも少なくないです。
そのため、一生に一度は肝炎ウイルス検査を受けることが重要です。

Q どこで肝炎ウイルスの検査を受けることができますか。
40歳以上の方で、過去に肝炎ウイルス検査を受けたことがない方は、特定健診と一緒に受けることができます
また、今年の4月1日時点で40歳の方に、肝炎ウイルス検診の無料クーポン券が送付されています。
 
Q 保健所でも肝炎ウイルス検査を行っているのですよね。
和歌山市保健所では、和歌山市民の方で、過去に肝炎ウイルス検査を行けたことがなく、検診等で検査の機会がない方を対象に、予約制で、毎月第3水曜日の午前9時~11時に無料検査を実施しています。
次回は8月21日(水)に行います。

Q 感染がわかった場合、どうしたらいいでしょうか?
まずは肝臓専門の医療機関に受診しましょう。早期に適切な治療を行えば、治癒や、肝硬変・肝がんへの移行を予防することが可能です。また、医療費助成の制度もあります。

Q 肝炎ウイルス検査・相談についての問い合わせ先をお願いします。
和歌山市保健所 保健対策課 電話073-488-5118までお問い合わせください。

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