和歌山市のゲンキな情報をお伝えします!
「ゲンキ 和歌山市」は和歌山市のイベントや旬な話題・情報、
そして和歌山市をゲンキにするために頑張っている市民の方々にスポットをあて、
月曜日から金曜日の朝、お伝えします。
2024年12月16日
☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆
今回は「ノロウイルスによる食中毒」について生活保健課の井手上樹里さんに伺います。
Q. ノロウイルス食中毒とはどういったものですか?
ノロウイルスは小さな球形をしたウイルスで、非常に強い感染力をもっており、少量で発症に至ります。
ノロウイルスによる食中毒は、1年を通じて発生していますが、特に冬場に多く、11月から増え始め、12月から翌年1月が発生のピークとなっています。また、1件あたりの患者数が多くなる傾向があり、時には患者数が500人を超える大規模な食中毒となることもあります。
Q. ノロウイルスの症状は?
感染から発症までの時間は24時間から48時間で、主な症状は吐き気、おう吐、下痢、腹痛、37℃から38℃の発熱などです。通常、これらの症状が1日から2日続いた後、治癒します。また、感染しても発症しない人や、軽い風邪のような症状で済む人もいます。しかし、持病のある人や乳幼児、高齢者などは、脱水症状を起こしたり、症状が重くなったりするケースもあるので注意が必要です。
Q. どのように感染するのでしょうか?
ノロウイルスの感染経路はいくつかありますが、ノロウイルスによる食中毒は、
ノロウイルスに感染した人が調理する際に食品を汚染し、その汚染した食品を喫食する場合や、
ノロウイルスに汚染されている食品を加熱不十分な状態で食べるなど「経口感染」が
主な原因となっています。
Q.防ぐにはどうすればいいでしょうか?
ノロウイルスによる食中毒を防ぐポイントは、ノロウイルスを「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「ひろげない」の4つです。これを、ノロウイルス食中毒の予防4原則といいます。
(1)ノロウイルスを「持ち込まない」とは?
調理する人がノロウイルスに感染していると、その人が調理した食品を食べることによって多くの人にノロウイルスが二次感染することがあります。ノロウイルスによる食中毒を防ぐためには、調理場にウイルスを持ち込まないことが重要です。 家庭で調理する方や、食品をつくる仕事をしている方は、ふだんから感染しないように、丁寧な手洗いや日々の健康管理を心がけること、また腹痛や下痢などの症状があるときは、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
(2)ノロウイルスを「つけない」とは?
食品や食器、調理器具などにノロウイルスを付けないように、調理などの作業をする前などの「手洗い」をしっかりと行いましょう。
(3)ノロウイルスを「やっつける」とは?
食品に付着したノロウイルスを死滅させるためには、加熱を行います。中心温度85℃から90℃、90秒以上の加熱をしてください。
(4)ノロウイルスを「ひろげない」
ノロウイルスが身近で発生したときには、ノロウイルスの感染を広げないために食器や環境などの消毒を徹底すること、また、おう吐物などの処理の際に二次感染しないように対策をすることが重要です。
Q. 最後にメッセージをお願いします。
ノロウイルスによる食中毒の感染経路や予防方法を正しく理解し、ノロウイルスによる食中毒を防ぎましょう。