和歌山市のゲンキな情報をお伝えします!
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2024年11月13日
☆今日の放送はこちらからお聴きいただけます☆
今回も昨日に引き続き、和歌山城の北堀で9月に「緊急 SOS!池の水をぜんぶ抜く大作戦」のロケを行うきっかけを作った高校2年生の三林幸之助さんと、ロケにも立ち会った和歌山城整備企画課 学芸員の伊津見さんにお話を伺います。
Q 三林さん水が抜かれた堀に入ってみていかがでしたか?
田植えしてるような感覚で歩きました。
Q 普段、お堀の中を歩くことができないですが、どうでしたか?
400年誰も入っていないような堀に自分が入れるのか、という興奮はありました。
Q お目当てのものはありましたか?
予想以上の瓦が大量に落ちていて、刻印もいっぱい石垣に彫られていて興奮しながら見てたのですが、徳川家の三つ葉葵の瓦がなかったのはちょっと残念でした。
Q 楽しかったですか?
楽しい、と興奮が混じりあって時間を忘れていました。
Q 伊津見さん、いろいろなものが落ちていたという事ですが、どんなものがありましたか?
瓦が大量に落ちていたということがわかりまして、軒丸瓦、軒平瓦と種類がわかれるのですが、どちらかというと軒丸瓦、丸い瓦の方が数が多かったです。
それと石垣に刻まれた刻印。普段、水面下に隠れて見れないので今回水を抜くことで石垣の本当の底の部分まで刻印がびっしりと刻まれていたというのが、今回初めてわかりました。
Q そういうのは全て写真を撮られたのですか?
ロケ日の時も含めて三日間かけて、実はずっと堀の中に入って、写真を撮りながらぐるっと回って調査をしておりました。歴史的な瞬間じゃないですけれど、そういった貴重な機会に立ち会えたってことは非常に喜ばしいことだと思っています。
Q 今、目の前に瓦があるのですが、これはやはり珍しいものなのですか?
瓦自体は大体どこのお城でも見つかるのですが、貴重な発見となったのは、割れずに完全な形で残っている状態の瓦が2体出てきたということです。どこかしら欠けていたり、割れていたりして出てくるのが普通なのですが、今回、堀の中で見つかったいくつかの瓦の中の2体だけは綺麗な形で割れずに残っていた、ということで、これは珍しいです。
Q この模様は何か意味があるのでしょうか?
巴紋という紋が入っているのですが、これは家紋ではなくて一般的な江戸時代の日本の住宅に葺かれている瓦で使われている紋様です。時代差はいろいろあって紋様の周りを囲っている丸の「宝珠」といわれる珠の部分の間隔が短かったら江戸時代後期とか、それが薄かったり間が広がっていたりしたら江戸時代の中期前期という風に、微妙な時代差は見て取れます。
Q 三林さん、今回のこの経験を今後どんな風に活かしていきたいとか、新たな目標見えましたか?
城の研究としてる学芸員さんを間近に見て、自分もこんな研究とかしてみたいなとい気持ちにはなりました。社会科も全般的に好きなので社会の面白さを子どもたちに伝えることができたらな、と思って、教員免許とかも取りたいなと思っています。
一つの声から大きな夢につながりました。
今日は三林幸之助さん、そして学芸員の伊津見さんにお話伺いました。ありがとうございました。