7/3放送 熱中症の予防

2024年7月3日

☆今日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

今回は「熱中症の予防」について警防課の山野一郎さんにお話を伺います。

Q:熱中症は、どのような病気になりますか?
高温多湿の環境下で、体温の調節機能がうまく働かなくなり、体に熱がこもることで、体内の水分や塩分のバランスが崩れて発症する体のさまざまな障害の総称です。

Q:昨年は、何名くらいの人が熱中症で救急搬送されていますか。
令和5年は、5月から9月までの間に298名の方を熱中症で救急搬送しました。これは令和4年の同時期と比べて、20人以上も増加しています。
今年もすでに十数名の方を熱中症で搬送しており、「まだそんなに暑くないから大丈夫」などと油断することなく、熱中症のことをよく知り、早めの対策を行うことが大事です

Q:熱中症はどんなとき、どんな人がなりやすいのでしょうか?
熱中症は気温が高い時や屋外だけで起きるわけではありません。
湿度が高い時、風が弱い時などは、発症のリスクが高くなります。

環境省と気象庁が連携し、各地の暑さ指数から熱中症の危険性を予測し、暑さ指数が特に高くなる日には、「熱中症警戒アラート」、また、今年度から、特に危険な暑さが予想される場合、「熱中症特別警戒アラート」が発表されるようになりました。

これらが発表された場合、重大な健康被害が生じるおそれがあることから、自発的な熱中症予防行動を積極的に行ってください。
特に高齢者の方は、体温調節機能の低下や暑さも感じにくくなるなど、熱中症のリスクが高くなります。実際に令和5年に熱中症で搬送された方の内、半数以上の方が65歳以上の高齢者の方でした。

Q:どのような対策をすれば、熱中症を予防できますか?
対策として、3点お伝えさせていただきます。

1点目は、エアコンの使用です。熱中症は屋内でも十分起こるため、暑い日には積極的に冷房などを使用して、涼しい環境に保つようにしましょう。
2点目は、水分補給です。脱水症状にならないよう、のどが渇いていなくても、早め早めの水分補給を心掛けましょう。
3点目は、運動です。1日1回汗をかく運動をして、暑さに備えた体力作りをしましょう。ただし、暑い日中は避け、早朝や夕方などに行いましょう。

また、日常生活や屋内外で活動している際、体調に異変を感じた時は早めに休憩をとることが大切です。熱中症リスクが高い身近な方へ、こまめな水分補給やエアコンを使用するよう声掛けをお願いします。

Q:最後に警防課から一言メッセージをお願いします。
熱中症はこれを知り、対策を行うことで未然に防ぐことができます。
私たちは和歌山市民の皆さんが笑顔で健康的な毎日を送れることを心から願っています。熱中症に関することや予防策などを和歌山市消防局のホームページに掲載していますので、是非ご覧ください。
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