和歌山市広報番組
和歌山市のゲンキな情報をお伝えします!
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そして和歌山市をゲンキにするために頑張っている市民の方々にスポットをあて、
月曜日から金曜日の朝、お伝えします。
2025年11月24日
☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆
「知ってるようで知らない和歌山城の歴史」について和歌山城整備企画課の伊津見孝明さんにお話伺います。
Q すっかりシリーズとなりました「お出かけバージョン」。今日は西の丸庭園に来ています。
ホント、風情ありますね。
そうですね。ちょうどこの季節、涼しくなりましたので散策するにはちょうどもってこいの季節ですね
Q 西の丸庭園の歴史はどういった感じになるのでしょうか?
この和歌山城の西の丸に位置する西の丸庭園ですが、実は作庭、つまり作られた時期がまだよくわかってなくて、はっきりしているのは関ヶ原の戦いの後には作られただろうという風に今の所、説をとっております。
Q その時に、すでにこの風情ある形ができていた感じなんでしょうか?
そうですね。一気にできたか、段階的に作り上げていったか、というのはちょっとわからないですが、少なくとも江戸時代の初期にはあっただろうということになっています。
Q この西の丸庭園は「紅葉谷庭園」として親しまれていますが、紅葉も多くて季節を感じますね。
本当に今となっては和歌山市における紅葉の一大名所という形になりまして、毎年11月から12月にかけては本当に多くの方に来て、紅葉を楽しんでいただいております。
Q 全国から、そして世界から来られているこちらの庭園。特徴は特にどんなところにありますか?
まず、ひとつはこの目の前にある庭石がひとつあります。これは結晶片岩という和歌山城の石垣にも使われているお城の周辺で採れる石をふんだんに使っているということ。緑がかった色をしているので雨上がりとかになると、また綺麗な色をして、またお庭の印象が変わるんです。
Q 今、お話いただいたこの岩は、こちら橋が2つあるのですが、市役所の方から入ってきて下に降りてきた方の橋にあるんですよね。

そうです。あとはもう庭園の池の護岸とか庭石に使われているところを見ると全部結晶片岩で、全部使用されてますので、和歌山らしい、そんなお庭ですね。
Q 他にはどんなところがありますか?
あとはですね、この今目の前にお庭の池が広がっていますけれども、これは池といいながら実は和歌山城の内堀のいわゆる終点の部分なんです。つまりお城の堀がお庭の池として使われているところがまず大きなポイントで、普通、お堀って防御のための戦うための施設ですが、ここはお殿様が鑑賞をするためのお庭の池にかわっているということで、多分戦国の乱世の世から平和の時代へと変化していく中で、この堀に求められる機能も変わっていった。それがちゃんと現れているのが特徴かなと思います。
Q 時代の移り変わりも感じられる場所になりますね。
そうですね。なかなかこういう堀をお庭に池に見立ててる庭園があるお城って全国的に見てもほとんどないです。
まだまだお話は続きます。明日も引き続きよろしくお願いいたします。