11/10放送 糖尿病予防について

2025年11月10日

☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

糖尿病予防について地域保健課の中居徳子さんにお話伺います。

Q:世界糖尿病デーについておしえてください
毎年11月14日は世界糖尿病デーです。糖尿病の予防と管理の重要性を世界中に訴えるために、多くの国がこの日に合わせて啓発活動を行っています。

日本では、その日を含む一週間を「全国糖尿病週間」として、糖尿病における正しい知識や理解を深める為に、全国で様々なイベントや活動が行われています。

和歌山市保健所も今年は11月15日16日の市高デパートにおいて場所をお借りして糖尿病予防に関するイベントを実施します。ぜひお立ち寄りください。

Q:糖尿病とはどのような病気?
膵臓から出るインスリンというホルモンが不足したり、働きが鈍くなることで、慢性的に血液中のブドウ糖が増えてしまう病気です。糖尿病の重症化予防のためには早期発見・早期治療が重要ですが、医療機関や健康診断等で治療の必要性を指摘されているにもかかわらず、治療をしていない人や治療を中断している人は約半数にのぼると考えられています。

糖尿病には痛みなどの自覚症状が少ないことから、疑いがありながらそのまま治療を受けないケースが多くあることが、その要因と考えられています。
 
Q:糖尿病の症状としてどういったものがありますか?
糖尿病は、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。そのため、気がついたときにはかなり病気が進行しているケースが多いです。

自覚症状としては、のどが渇く、そのため水分を良くとるようになり尿が多くなる、体がだるく疲れやすい、などがあります。仕事や家事などでつい診察を後回しにしがちですが、そうすると糖尿病が悪化し、血管や内臓、骨や歯などがダメージを受け、重篤な合併症が起きやすくなるため、早期発見が重要です。

Q:糖尿病予防はどのようなことに気を付けたら良いですか?
定期的に特定健診を受け、ご自身の健康状態を把握していただくと同時に、適正体重の維持、食事や運動などの生活習慣の改善を行い、予防と早期発見を心がけていただきたいと思います。

すでに糖尿病を発症されている方、血糖値が高い方は、必ず定期的に医療機関を受診し、治療や経過観察を継続してください。

Q:最後にメッセージをお願いします
糖尿病は誤った認識で「生活習慣の不摂生が原因」や「贅沢病」といわれることがあり、それが糖尿病の診断や治療を遅れさせる要因の一つとも考えられています。

しかし、糖尿病の原因で多いものは遺伝や加齢であり、生活習慣に気を付けていても発症する方もいらっしゃいます。正しい理解のもと、糖尿病の予防、重症化の防止に心がけていきましょう。

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