5/6放送 わかやま歴史館の企画展示

2025年5月6日

☆本日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

今回は「わかやま歴史館の企画展示」について和歌山城整備企画課の杉山純平さんにお話伺います。

Q. 毎回色々な企画展示がありますが、今、どんなのをされてますか?
今回の企画展示では、和歌山で最も有名な歴史上の人物であろう「徳川吉宗」を取り上げた展示を企画しました。ご存じのように、徳川吉宗は、和歌山で生まれ育ち、兄たちの相次く死去によって紀州藩主に就任し、江戸幕府の頂点である将軍にまで出世した人物です。

しかし、4番目の子供であったためか、生まれてから紀州藩主に就任するまでの記録が少ないために経歴は不明なことが多く、松平健さんが吉宗役を演じる「暴れん坊将軍」や昨年亡くなった西田敏行さんが徳川吉宗役を演じた平成7年(1995年)のHNK大河ドラマ「八代将軍吉宗」などでは、明治時代に作成された紀州徳川家の資料を基に制作されているようです。

今回の展示では、明治時代の資料を基にした伝説的な吉宗の姿と、和歌山などに残る当時の様子を記録した古文書や絵図類などから考えられる吉宗の様子を比較しながらご覧いただけるように構成しています。

Q. 歴史に興味がある人も、ない人も、楽しめそうな資料が見られそうですね。展示の見どころもおしえてください。
今回の展示では、和歌山市内に残っている吉宗や関連する事柄を記録した古文書を多数展示しています。中でも和歌山大学紀州経済史文化史研究所で所蔵されている紀州藩家老の三浦家当主が代々記録した日記の中に、吉宗(当時は松平頼方と名のっていました)が初めて領地を貰った時の記録が残されています。
父の2代藩主徳川光貞や兄たちや親類に加えて、当時の将軍徳川網吉も記載されており、5代将軍と後の8代将軍が同じ部屋にいたことを記録した貴重な資料です。

また、その頃に吉宗が暮らしていた屋敷の場所が記された絵図が和歌山県立図書館に所蔵されており、今回の展示で元禄時代の和歌山で若い吉宗がどのように過ごしていたのたのかを想像していただけるかと思います。

Q. 私たちが知っている吉宗、とはまた違った吉宗に触れることができるかもしれない、ということで楽しみがいっぱいです。
こちらの開催はいつからいつまでしているのでしょうか?
展示は現在開催中です。
終了は6月2日月曜日になっていますので、皆さんどうぞお越しください。

Q. 最後にメッセージをお願いします。
和歌山で最も有名な歴史上の人物でありながら、生まれてから紀州藩主となっていく和歌山時代についてあまり知られていない「徳川吉宗」について、今回の展示を通じて資料に残った吉宗の姿や様子について興味を持っていただければ幸いです。
展示している場所は和歌山城の北側にある「わかやま歴史館」の2階の展示室で展示していますので、みなさんどんどんお越しください。
わかやま歴史館の詳細はコチラ

TOPへ戻る
a