6/18放送 子供の生活リズム

2024年6月18日

☆今日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

今回は「子どもの生活リズム」について
西保健センターの辻本裕子さんに伺います。

Q. なぜ、生活リズムを整えることが重要なのでしょうか?
 子どもの頃に習慣化された生活リズムは成人期に持ち込まれやすく、生涯にわたる生活習慣の基盤となり、その子の一生の健康に大きな影響を及ぼすといわれています。そのため、乳幼児期から規則正しい生活リズムのもとで暮らすことはとても重要だといわれています。

人の体は昼間に活動し、夜間は休息するようにできており、この仕組みのもと体温や血圧、ホルモンなどの生体反応のリズムもすべて調整されています。
そのリズムをつかさどる中心は脳の中の一部分になるのですが、 脳が発達することで、体内時計が出来上がっていき、最終的に体内時計の基盤が完成するのは2歳くらいだと言われています。

体内時計のリズムはその人がおかれている環境因子に大きく左右されるので、子どもにとって養育者の生活リズムも影響を受ける要因。
発達過程にある子どもは、成長や心身の健康に欠かせない様々なホルモンが分泌されているので、ホルモンの分泌低下はいろいろな弊害をもたらします。

Q リズムを整えるために大切なことは何でしょうか?
三大柱と言われているのが
   「睡眠、食事、運動(遊び)」になります。

生活リズムの乱れが出やすいのは睡眠です。 「夜子どもがなかなか寝ない」悩みが多いのですが、不規則な生活習慣は生活リズムを乱します。
生活リズムが不規則な場合、体内時計の時刻合わせがまちまちになってしまうので、寝つき時刻も目覚め時刻もますます不規則になってきます。

子どもを早く寝かしつけようと躍起になりがちですが、体内時計は朝起きて光を浴びることによってリセットされるので、睡眠のリズムを整えるには、朝決まった時間に起こすことのほうが重要になってきます。
週末に寝坊をすると体内時計を整える強い光を浴びる機会を逃してしまうので、夜更かしに拍車がかかってしまいます。
 「早寝・早起き」ではなく、「早起き・早寝」が必要になってきます。

Q 食事も生活リズムには大切になってきますか?
3食のうち特に大切なのは朝食です。 朝しっかりエネルギーを取っておかないと、日中に体を使って遊んだりすることができません。体をよく動かさないと疲れることもないので、夜ぐっすり眠ることもできなくなり、生活リズムが乱れてしまいます。 悪循環に陥らないように朝食をきちんと食べる習慣が重要です。また、朝食を食べると、腸が動き出し、排泄の習慣につながりやすいです。

Q みなさんにメッセージをお願いします。
子どもにとって生活リズムを整えることは、健やかに成長する上でとても大切です。忙しい日常でなかなか大変なことですが、出来ることからはじめていってもらえたら、と思います。

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