6/12放送 令和5年度和歌山市ベストSDGsアクション浜野優子さん①

2024年6月12日

☆今日の放送はこちらからお聴きいただけます☆

今回は、『令和5年度和歌山市ベストSDGsアクション』として市民等の投票によって選ばれ、受賞された助産師の浜野優子さんにお話を伺いします。

Q:今回、取り組まれた「SDGsアクション」について教えてください。
「すべての子どもたちに性教育を学べる機会を!」というテーマを掲げ、子どもたちを対象に性教育を実践しています。
性教育というと二次性徴や妊娠避妊などのことを学ぶ、と考えがちですが、今スタンダードになっているのは「包括的性教育」というものです。包括的性教育は、ジェンダーや人間関係、性の健康、暴力・安全、価値観・人権などを含む学問です。

子どもたちの年齢に応じて、体験やクイズなどを交えながら、正しく楽しく学べるように工夫しています。命の大切さや体の不思議を知り、正しい性の知識を持つことで選択肢を増やし自分自身を大切に、周りの人を大切にできるように、すべての子どもたちに伝えていきたいと考えています。

Q:この取り組みを始められたきっかけは何だったのでしょうか?
数年前、新生児遺棄事件のニュースを聞いてショックを受けました。遺棄することを、選んだ、その時に選ばざるを得なかった女性のことを考えたときに、自分が助産師として大人としてこの女性に何かできなかったのか、を考えさせられたことがきっかけです。
大人たちは子どもたちに性のことをきちんと伝えられているでしょうか?隠さないといけないこと、と考えるのではなく正しい知識を伝えることが大事で、それが子どもたちを守ることにつながると思います。

Q:この取り組みはいつからされていて、どのくらいの方が参加されましたか?
2021年から取り組みをしていまして、これまで約150講座 延べ6000人以上の方にお話を聞いていただいてます。

Q:どんな年齢層の子どもたちに講演会を行っているのですか?
幼稚園保育園や小学校から、中高大学生まで、また学校の先生や保護者、障害者施設や児童養護施設の職員さん向けにも講演を実施しています。一人一人にいろんな家庭があり、家族構成も育ってきた環境もそれぞれです。
子どもたち一人ひとりの人権を守り、気持ちを大切に語りかけるよう気を付けています。

Q:今後も続けられる予定ですか?
続けていきたいと思っています。
今後は、子どもたちへの性教育の実践を続けていくとともに、子どもたちへの性教育を充実させていくために、学校の先生や、保護者の方々、専門職の方々など大人たちが性教育を学ぶ機会も増やしていきたいと考えています。

Q:SDGsの一環で行ったこの取り組みは、SDGsの17の目標の何に合致しますか?
目標3 すべての人々に健康を福祉を
目標4 質の高い教育をみんなに
目標5 ジェンダー平等を実現しよう
に当てはまると思っています。

ありがとうございました。また、引き続き、明日も引き続きお伺いします。

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